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アパホテルに中国激怒「弾が飛ばない戦争」舞台裏

[週刊大衆2017年02月20日号]

アパホテルに中国激怒「弾が飛ばない戦争」舞台裏

“アパホテルお断り!”中国政府が一民間企業にふっかけたケンカが、波紋を広げている――。

「ことの発端はアパホテル内の客室に置いてある書籍です。これが“南京事件を否定する内容だ”と中国人観光客がSNSにアップしたところ、大炎上。これを中国外務省の報道官は“歴史を歪曲しようとする勢力がいる”と同ホテルを批判し、歴史問題のカードとして利用する構えを見せたんです」(中国在住ジャーナリスト)

 中国側の対応は早く、1月24日には中国の国家旅遊局が、国内の旅行業者や宿泊予約サイトに、アパホテルの利用停止や広告の撤去を要求した。「観光客にも同ホテルを利用しないよう呼びかけていますが、他国の言論の自由にも圧力をかけるのは、異常と言えますね」(前同)

 だが、当のアパホテルは中国の理不尽な圧力に徹底抗戦。本誌取材に、ホテル側の担当者はこう回答した。「内容に対する根拠なき批判によって、本書籍を撤去するようなことがあってはならないと考えています」

 渦中の書籍とは、アパホテルの元谷外志雄代表(73)が“藤誠志”のペンネームで執筆した『理論近現代史学2 本当の日本の歴史』。

 <民間人など三十万人も虐殺したなどという『南京大虐殺』は、この攻略時の南京の人口が二十万人、一か月後の人口が二十五万人という記録から考えても、あり得ないことだ>

 <(原爆を投下した)アメリカは日本を悪い国に仕立て上げる必要があった。そのために捏造されたのが、東京裁判で告発された『南京大虐殺』だ>

 こうした記述が、中国側からヤリ玉に挙げられているのだ。これに、中国近現代史に詳しい明星大学戦後教育史研究センターの勝岡寛次氏は、こう語る。「南京大虐殺について、中国では義務教育で30万人が日本軍に虐殺されたと、教えているわけですが、一般的な歴史観では規模はその10分の1程度。あるいは虐殺は架空だったという学説もあるほどです」

 同氏は、著書『安倍談話と朝日新聞』では<南京事件は中国国民党と占領軍(GHQ)のプロパガンダである>と断じている。

 同書では当時、南京戦の取材のために現地入りした作家・石川達三氏の<私が南京に入ったのは入場式から二週間後です。大殺戮の痕跡は一片も見ておりません。何万の死体の処理はとても二、三週間では終わらないと思います>という証言も引用。

「報道では中国政府による批判や、中国のネット上での炎上ばかりが報じられましたが、弊社に対しては1万数千件もの応援のコメントをいただいており、本件での対応に、強い支持をいただいているのを感じています」(前出の担当者)

 事実、初版5万部の『理論近現代史学2~』は、騒動の効果で品薄に。新たに2万部が増刷された。ちなみに中国の圧力は、アパホテルの経営には影響なかったようで、「中国政府の要請で、中国人団体旅行客のキャンセルは発生しましたが、1~2月の全宿泊数に占める割合は約0.5%。その分、他のお客様の予約が入ったため、影響はほぼありません。これを機に、日本の近現代史に対する関心が高まり、歴史の真実に目を向けようという方々が増えることにつながればと思います」(前同)

 外務省関係者も今回の騒動について、こう語る。「中国は南京大虐殺を広める宣伝戦として、この騒動を利用している。いわば、“弾が飛ばない戦争”なわけですが、日本は情報戦において、完全に出遅れています。アパホテルさんの書籍だって、本当は日本政府が主導して作るべきものですよ……」

 アパホテルの“アッパ”レな対応を、安倍首相も見習ってほしい!?

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