日刊大衆TOP 芸能

プロ野球12球団を斬る! スポーツ紙番記者「覆面座談会」

[週刊大衆2017年04月17日号]

プロ野球12球団を斬る! スポーツ紙番記者「覆面座談会」

 いよいよペナントレースがスタート。直前に行われたWBCの影響もあってか、オープン戦は、大補強をした巨人が最下位、昨季Vの広島が11位と波乱含み。はたしてペナントの行方は、どうなるのか。プロ野球の裏を知り尽くしたベテラン記者たちに、独自の視点から語ってもらった。

<座談会メンバー>
A=記者歴40年を超える大ベテラン。プロ野球界の大御所や球団幹部ともツーカーの仲。
B=記者歴32年。各球団の内情を熟知し、冷静な戦力分析をすることに長けている。
C=記者歴8年の若手記者。高校時代は野球部に所属した体育会系で、年寄りの扱いも上手。
D=記者歴23年の中堅ながら、球界の裏側にも精通した“謎のフィクサー”。米球界にも詳しい。

A 巷では“史上最弱”なんていわれたけど、WBCは盛り上がったね~。

B いい試合が多かったからね。でも、組み合わせに恵まれていたよ。アメリカがいたラウンドに強いチームが集まりすぎていた。

C そういえば、あの組み合わせって、どうやって決まってるんですか?

D 正直、よく分からないけど、ホスト国であるアメリカで、いつの間にか決まってるから不透明なんだよね。日本が決勝ラウンドに行ったほうが収益も大きいから、そう仕組んでいるなんて噂もあるくらいだよ。あの大会は結局、MLBの小銭稼ぎでしかない。極論だけど、やめちまってもいいんじゃない!?

A 確かに、WBCが終わったばかりなのに、もう開幕だからね。選手会は“開幕を延ばしてくれ”と要望を出してたらしいんだが。

D NPBが拒否したんですよね。どうしても春休み中に始めたいから。WBCの是非とは別に、この大会がペナントに大きな影響を与えることは間違いない。

C なるほど。ところで、小久保裕紀監督は勇退するみたいですけど、後釜の監督はどうなりますかね?

B 東京五輪の監督は原辰徳だって話だよ。前から“歴代の代表監督も含めて考慮する”なんて布石を打ってたけど、アレって結局、原にしたいってことでしょ!?

D いや、俺の聞いた話じゃ、なんでも、東京五輪を牛耳ってる大物政治家が、松井秀喜に猛プッシュをかけてるらしいから、その線もあるみたいですよ。

C ……冒頭から、だいぶマル秘情報が炸裂していますが、そろそろペナント予想の話をしましょうか。やっぱり、WBCは開幕ダッシュに響きますよね?

A 疲れもあるだろうし、気持ちの切り替えも難しいからね。最も大きな影響を受けるのは、助っ人外国人を含めて7人もの選手を送り出したソフトバンクだろうね。特に投手は、WBCベストナインの千賀をはじめ、武田、バンデンハークと3人も出している。

B だけど、あそこは選手層が厚いからねえ。

D 確かに他にも和田や東浜、中田……先発候補がゴロゴロいる。クローザーのサファテも絶好調だ。

C あの松坂が、オープン戦で7回無安打、無失点、6奪三振の好投をしたのに、開幕二軍ですからね。

D おまけに、昨年は大砲がいなくて湿りがちだった打のほうもデスパイネを獲得した。ケガをしていた柳田も戻ってきたし、WBC組の調整が遅れたとしても、弱点はないかも。

B あとは監督次第だな。

A 昨季は11.5ゲーム差をひっくり返されたからね。あれだけの戦力なんだから“馬なり”でやればいいのに、すぐジタバタする。工藤は監督の器じゃないよ。

C ですが、今年切れるはずだった契約が、19年まで延長されましたよね?

A 選手に対するブラフだよ。契約最終年の監督の言うことなんて、上の空になるからね。これだけお膳立てされて優勝逃したら、即クビだろう。

D そうですよ。プロ野球監督の契約なんて、あってないようなもの。小久保もフリーになったことだし、後がいないわけじゃない。

C そういえば昨季Vの日本ハムも、増井、宮西、中田、大野、それにメキシコのレアードと、5人がWBC組ですよね。ってことは、今季は厳しいですか?

B でも、大谷が回避したのが大きいよ。ケガで回避したのに、オープン戦で4ホーマーと大アタリだったからね。だいぶ調子は上がってるみたいだ。

D 工藤と違って、栗山は策士だからね。ケガがフェイクだとは言わないけど、あの辞退の発表の仕方には、NPB関係者は、みんな頭にきてるよ。キャンプイン前日に突然、NPBに知らせる前に投手としての出場辞退を宣言。しかも、打者としての出場も、小久保に委ねる形に持っていった。あれじゃ、小久保も強行はできないよな~。

A じゃあ、今年もパは、ソフトバンクと日本ハムの2強が濃厚だな。残りの4チームのうち、どこがAクラスに滑り込むかが見ものだ。

B 気になるのは西武。辻新監督が、どんな采配をするのかは注目すべき。

A このところ、西武黄金時代の選手たちが次々と監督に就任しているけど、辻もその一人。広岡達朗や森祇晶といった名将の「確実に勝つ野球」が受け継がれているはずだ。大黒柱だった岸の穴は大きいけど、球界随一の重量打線だし、采配次第でいくらでも勝てる。

D そういえば、落合中日前GMが、自らの講演会で「今年の日本シリーズが森中日と辻西武の戦いになったら面白い」なんて、言っていたらしいですね。

A 森繁和も元西武だな。でも、2人とも自分の子分だからだろ。結局、落合は自分のことが大好きなだけ。

C 森監督の話が出たところで、セ・リーグの話題に移りましょうか。その中日は、体制が替わってチームの雰囲気もかなり良くなったみたいですね。

A 森が落合色を一掃したからね。チームの雰囲気も、ずいぶん明るくなった。

D 大島も平田も、FA流出は必至と見られていたのに、落合がいなくなった途端に残留を決めた。これは大きいですね。

A 森は投手の使い方がうまいから、昨季よりも上に行くんじゃない?

B もちろん、一昨年のヤクルト、昨年の広島と意外なチームが優勝してるから、中日も可能性がないわけじゃないけど、戦力面を考えたら、基本は巨人だろ。

A 確かに戦力は圧倒的だね。30億円といわれる大補強で、欠点という欠点を全部埋めてしまった。

C 唯一の心配が捕手の小林でしたが、その小林がWBCで覚醒。もう死角はなくなった感じですね。

A でも、まだ信用できないんだよな~。WBCの小林は、確かにリードがさえていたけど、投手は各チームえりすぐりだったし、相手もブンブン振り回してくれる外国人打者だから、うまくいったんだ。このままうまくいくかどうか……。

B 他にも、阿部、マギー、村田のポジションをどうするかという問題もあるね。なにしろ、オープン戦最下位のチームを信用しろといわれても、なかなか難しい。

D 補強の目玉だったはずの、日ハムから獲得した陽岱鋼がいきなり三軍落ち。開幕に間に合わないというアクシデントも痛いよねえ。

B 何より、由伸のやりたい野球というのが、まったく見えてこないんだよ。今年こそは、方針を明確にして結果を出さないと。

C 昨年Vの広島も戦力は充実してそうですが、鈴木誠也がWBCで鳴かず飛ばずのままシーズンに突入するのが、少し心配ですね。

A “神ってる”も2年は続かないだろうからねえ。

D あとは、なんだかんだ言いながら、黒田の抜けた穴は大きいと思う。ジョンソン、野村、大瀬良で、その穴を埋められるかだな。

A 面白い話があるんだ。昨年、今年と臨時コーチを務めた安仁屋宗八さんが、昨年のキャンプを見て、「今年は野村が活躍する」って言ったんだよね。昨年のキャンプはマエケンがいなくなったことで、若手が目の色を変えて練習していた。その中でも、最も厳しい練習をしていたのが野村だったらしいんだが、その安仁屋さんが、今年もキャンプを見て予言をしている。

C 誰ですか?

A まずは大瀬良。それとドラ1の加藤だよ。特に加藤の、人を人とも思わない強気な性格はプロ向きだと感心していた。

C では、今年のセは、巨人と広島が有力?

B いや~。セはパと比べて、低いレベルで拮抗しているからね。意外とDeNAあたりも分からないよ。昨年はCSにも進出し、巨人を破って最終ステージまで進出した。今季は当然、「それ以上」の成績を狙ってるだろう。

A なんと言っても、日本の4番、筒香がいるからね。和歌山から単身上京して横浜高校の門を叩いたという根性の持ち主だ。横浜高でスカウト以外の入部は、後にも先にも筒香だけらしい。

D 15年のオフには、すでに一軍で活躍していたのに、ドミニカのウインターリーグへ自ら志願して参加したくらいだから、確かに根性あるよな。ちなみに筒香は、18年オフのポスティングを狙ってるらしいから、今季は頑張るでしょ。

A 筒香もいよいよか~。

B 投打ともに若手が伸びてきているから不気味な存在だよ。ラミレスは人を育てるのがうまいみたいだ。かなり人望もあるらしい。

C 人望といえば、金本阪神はどうでしょう?

D 実は、星野や岡田がそうだったように、阪神には新監督が初年度4位に終わった場合、次の年に優勝するって都市伝説があるんだ。金本も2年目だから、熱心な阪神ファンは「今年は優勝間違いなし」と密かに信じているみたいだよ。

B キーマンは、やっぱり糸井じゃない? 4億5000万円プラス出来高という破格の契約だから、活躍してもらわないと。

A いや、実は本当はもっともらってるらしい。聞いた話だと、6億超えとか。

C それじゃ、糸井が“隠れ最高年俸”ってこと!?

A だから、活躍してもらわないと困る。幸い、いきなりケガして別メニューになっちまったのは、彼にとって吉だね。在阪マスコミの取材攻勢を逃れて、一人でじっくり調整できた。まさに“ケガの功名”だよ。

B でも、球界トップクラスの変わり者だけに、使いこなすのは難しそう。

C 扱いが難しいといったら、WBCでベストナインに選ばれたヤクルトのバレンティンもそうですね。

B 確かにクセ者だ。これほど心強い4番はいないだろうが、気性の波が激しすぎる。ヤクルトは今年も気を揉みそうだね。

D バレンティンにも裏話があってね。実を言うと、ヤクルトは昨年で契約を切りたかったらしいんだけど、引き受け先が現れなかった。だから、1年だけならっていう契約になったんだよ。

C 1年だけならって、どういうことですか?

D 来年、青木がメジャーから帰ってくるらしいんだ。メジャー帰りとなれば、それなりの年俸も必要。だから、バレンティンを1年で出して、その金を青木にあてようってことさ。まあ、WBCの活躍でメジャーがバレンティンに興味を示しだしたのは、ヤクルトにとって、うれしい誤算だね。

B こうして見ると2強のパと違って、セは何かのきっかけで、どこが抜け出るか分からないって感じだな。

A なんにせよ、今年も面白くて熱いペナントレースを展開してほしいもんだね。

プロ野球12球団を斬る! スポーツ紙番記者「覆面座談会」

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.