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好調・阪神&楽天に共通点? プロ野球「ベンチ裏の愛憎劇」

[週刊大衆2017年05月29日号]

好調・阪神&楽天に共通点? プロ野球「ベンチ裏の愛憎劇」

 コケたチームに責任の押しつけ合いがあるのは分かるが、ノリノリのチームでも恨み骨髄のバトルがあるという……。

 17年ペナントレースは序盤から大荒れの模様だ。セ・リーグでは最初に飛び出した広島を巨人と阪神が猛追して、大混戦。一方のパ・リーグでは、万年Bクラスといわれた楽天とオリックスが大健闘して台風の目となっている。

 そんな波乱が起きた裏には、グラウンドでは見て取ることのできない、数々の“愛憎劇”がある。「成績にかかわらず、各チームにはいろんな確執が存在していますが、まあ、選手と選手、選手と監督の関係性がうまくいっていないチームは、往々にして成績も良くないですよね」(スポーツ紙デスク)

 その典型が中日だ。昨季は最下位に沈み、今季も開幕ダッシュに失敗。長いトンネルを抜け出せずにいる。「落合GMがチームを去って、少しはチームの風通しが良くなったようですが、そんな中で森繁和監督の頭を悩ませている問題があるようです」(前同)

 それが、球史に名を刻むリリーフエース・岩瀬仁紀の処遇だ。「落合GMの下、大粛清を行ったわけですが、岩瀬ほどの功労者ともなると話は別。球団は岩瀬自身が“辞める”と言い出すまで辞めさせないという方針のようです。二軍への降格は引導を渡すのと同じこと。森監督も扱いに苦慮しているようですよ」(球界関係者)

 監督が球団の意向を忖度してベテランに気を遣うような状態では、新陳代謝がうまくいくはずもない。それとは反対に、ベテラン選手に対して大ナタを振るっているのが、「超変革」を唱える阪神の金本知憲監督だ。高山、北條、原口らの若手を次々に登用しているが、そのせいで、監督とベテランとの間に確執が生まれているという噂も。「特に鳥谷敬との対立が取り沙汰されていますよね。昨季は連続フルイニング出場記録を途切れさせたうえに、今季は北條を使うために遊撃手から三塁手へのコンバートですからね」(前出のスポーツ紙デスク)

 しかし阪神は現在、絶好調。それを牽引しているのが、鳥谷を筆頭に、福留、新加入の糸井ら、確執が噂されているベテラン勢なのだ。これはいったい、どういうことなのか。

「鳥谷への鉄槌が、これまでぬるま湯に浸かってきたベテランに、いい刺激になっているんですよ。確執なんてないんじゃないかな。金本監督は鳥谷のことをかわいがってますよ。なにせ、鳥谷の高校時代の恩師は、金本監督の大学時代の後輩ですから。思い入れは他の選手より強いはず」(ベテラン野球記者)

 この金本監督の意図を鳥谷も理解し、自分が標的になることで監督に協力しようと奮起しているのではないかという。あとは、投球回数25.1回で、21四球と、コントロールに苦しむ藤浪晋太郎の完全復活を待つばかりだ。

 同じように、今季に入って「厳しさ」を前面に出してきているのが、パで番狂わせを起こしている楽天とオリックスの両監督。「監督就任1年目だった昨季は好々爺然としていた楽天の梨田昌孝監督でしたが、今季は豹変。たとえば、三軍から二軍に昇格する手はずになっていたオコエ瑠偉が寮の門限を破ったことに激怒し、昇格の話をご破算にするなど、“鬼”に変身しています」(前出のデスク)

 この厳しさがカンフル剤になったのか、今季はこれまで燻っていた美馬や辛島らの中堅選手が覚醒。そこに岸やペゲーロら新戦力の活躍が相まって、開幕以来、首位を独走しているのだ。また、オリックスにも同じことが言えそうだ。「今年は福良淳一監督の本気度が違います。“仏の福良”から“鬼の福良”になったことで、昨季は実力を出せずに不振だった金子千尋、小谷野、T-岡田らが奮起している」(前同)

 しかし、オリックスの場合は、さらにもう一つ理由があるようだ。「実は開幕前、キャンプ地を訪れた宮内オーナーが、選手やスタッフを練習場のマウンドに集めて激励の言葉をかけたんです。いや、激励と言うよりは、完全に“公開説教”でしたね。これが、首脳陣や選手たちの尻に火をつけたんだと思いますよ」(球団番記者)

 結果的に、これが好調に結びついたわけだが、このようにフロントが現場に対して不満を抱くケースは少なくない。スタートで大コケした昨年の覇者・日本ハムでは、フロントの怒りの矛先が栗山英樹監督に向いているという。

「名監督ともてはやされて、超長期政権が確実とまでいわれた昨季とは打って変わって、今季の結果次第では契約終了という噂も出てきています。まあ、大谷翔平がケガで離脱したら、この有様ですからね。結局、昨季の優勝は栗山じゃなくて大谷のおかげだった、ということが完全にバレてしまったわけです」(前同)

 また、フロントのみならず、重鎮のOBが監督への苦言を呈し、対立の様相を見せているのが巨人。「原辰徳前監督が、高橋由伸監督の采配に疑問を持っているようです。非情に徹しきれない、もっと喜怒哀楽を表面に出してもいいのではないか、ってね。まあ原さんは、結果が出なければ即二軍という恐怖政治を敷いていましたから、由伸采配が物足りないんでしょう。一方の由伸監督は選手時代、そのやり方にうんざりしていたんでしょう。それが反面教師となって今がある。まさに対極ですよ」(前出のベテラン記者)

 ちなみに巨人では、フロントの内部でも、不穏な様子が見て取れる。「ことごとく補強に失敗していますからね。穏やかではないでしょう」(前同)

 今季の「30億円大補強」も、現段階で戦力になっているのはマギーとカミネロの両外国人のみだ。「FAで獲得した山口俊、森福、陽の3人は揃って現在も二軍。まあ、山口の肩は織り込み済みだったようですが、陽は完全に計算外。素振りもままならないほど腰痛が深刻なんだそうですよ。投資は今のところ、失敗ですよ」(同)

 巨人は編成の体制も見直すことにしたのか、昨年末にはスカウト部長だった山下哲治氏が解任されている。「さらには4月に、鹿取義隆氏がスカウト担当としてGM特別補佐に就任しています。岡崎郁・現スカウト部長も首筋が寒いでしょうね」(同)

 同じく補強に力を入れるソフトバンクは、どうか。「これだけ選手を集めただけあって、選手層の厚さはダントツですよね。今季も監督が大砲を欲しがればデスパイネを獲り、監督が気に入らないと言えば細川を放出するなど、工藤公康監督に至れり尽くせりです。でも、それは、昨季に大逆転を喫した工藤監督への不信感の表われでもあるんです。“これで負けたら言い訳ができないぞ”って言っているようなものですからね」(前出のデスク)

 巨人もソフトバンクも、なんだかんだで首位争いをしていることを考えれば、資金力とペナント争いには関係がある、と言わざるをえない。思えば、かつての常勝軍団・西武も、年俸が高いことで有名だったが、今では方針が真逆。ここ数年、国内FAでの選手流出が止まらず、昨季まで3年連続Bクラスと、苦戦を強いられている。

「西武は今季も苦戦していますよね。秋山、浅村、中村らの元気ある選手もいるんですが、岸の流出で明らかに先発の駒不足。これじゃあ、辻発彦新監督がかわいそうですよ」(前同)

 今季は金をかけたチームがペナントを獲るのか、それとも昨季の広島と日ハムのように、時間をかけて育てた選手が開花して優勝をさらうのか。各球団のベンチ裏の人間模様を眺めつつ、ペナントの行方を見守るのも面白い。

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