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【武豊】別れがあれば出逢いもあるのが競馬です

[週刊大衆2017年02月05日号]

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 先日、2017年度のJRA賞が発表され、キタサンブラックが、2年連続して年度代表馬(併せて、最優秀4歳以上牡馬も選出)に選ばれました。昨年はG1を6戦して4勝。誰もが認める結果を残していたので、“選ばれるだろうな”とは思っていましたが、受賞の知らせを聞き、改めて、こんなすごい馬に出逢えたことに感謝しています。

■ディープインパクトなど、史上7頭目!

 2年連続の受賞は、シンザン(64、65年)、ホウヨウボーイ(80、81年)、シンボリルドルフ(84、85年)、シンボリクリスエス(02、03年)、ディープインパクト(05、06年)、ウオッカ(08、09年)に続く、史上7頭目。間違いなく彼は、記録にも記憶にも残る競馬の枠を超えたスーパーホースでした。

 あと1か月もすれば繁殖シーズンが始まり、キタサンブラックもたくさんの花嫁と交配。第2の“馬生”がスタートします。パワーもスピードもあって、スタミナは桁外れ。そのうえ、精神的にもタフな彼の血を受け継ぐ子どもたちが、どんな走りを見せてくれるのか。その日が来るのを楽しみにしています。

■キタサンブラック・ロス!?

――最高のパートナーが引退し、キタサン・ロスになりませんか? 心配する声があるようですが、そんなことはありません。今年は今年で、また新たなパートナーとの出逢いがあり、新しい戦いがあります。14日、日曜日の競馬は、騎乗した5頭のうち4頭が8枠。残る一つも7枠と、枠順に恵まれませんでしたが、前日の13日は、9戦して1着3回、2着1回、3着2回。4着2回。掲示板を逃したのは、わずか1回という結果を残すことができました。

――もっと、勝ちたい。こだわる気持ちも、意欲も、想いも、年を重ねるごとに強くなっています。もう一度、リーディングを獲りたいし、凱旋門賞ジョッキーと呼ばれたい。6度目の日本ダービーも狙いたいし、僕だけが連覇の権利を持っている、春・秋の天皇賞、有馬記念を今年も勝ちたい……。挙げたらキリがありません。そのためにも、まず目の前の戦いを一つずつです。

■G1高松宮記念を目指して

 その第一歩。今週は、3月25日に開催されるG1「高松宮記念」へと続くスプリント戦、G3「シルクロードS」(芝1200メートル)が待っています。僕のパートナーは、昨夏、破竹の4連勝を飾った上がり馬、ダイアナヘイローです。初挑戦となったG1「スプリンターズS」は、格の違いを見せつけられて惨敗(15着)。ここからまた、仕切り直しの戦いが始まります。ここで、どういう競馬をして、どんな結果を残せるのか――僕にとっても、ダイアナヘイローにとっても、真価が問われるレースになりそうです。

 いよいよ冬本番。まだまだ寒い日が続きますが、こういうときこそ、競馬です。スタンドで、ゴール前で、ありったけの大きな声で、叫んでください。きっと、寒さも吹っ飛びます。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算4000勝、日本人騎手初の海外G1制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】別れがあれば出逢いもあるのが競馬です

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