■フィンランド人男性のミカ・ユッカラ氏が女子選手の検査を?

 2月10日、東京スポーツは、“機材検査官”であるフィンランド人のミカ・ユッカラ氏が女子選手の機材検査に介入したことを報じている。

「ノルウェーのスキーファンからはSNSで、“ミカ・ユッカラは明らかに女性選手たちが検査を受けている間その場にいたはずだ。スーツを脱いでいるとき、異性の機材検査官はその場にいることを許されていない。これはスキャンダルだ”と、猛抗議が上がっていましたね。

 ユッカラ氏が検査の瞬間まで同席していたかどうかまでは明らかになっていませんが、基本的に異性の機材検査官が担当することはありえないはず。もし本当に男性が女子選手の審査に同席していたなら、“セクハラ”になりかねない。ルールの運用含め不可解な点が多く、どうもスッキリしないですよね。

 日本スキー連盟は国際連盟に検査法のあり方についての意見書を送る方針だといいます。やはり裏では、フェアとは言い難いことが起きていたのではないでしょうか……」(前出の夕刊紙デスク)

 また別な問題も発生している。2月6日、ROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手(15)は、フィギュアスケート団体戦で圧倒的な演技を披露。チームを優勝へ導いたのだが、8日のメダル授与式は突如中止に。それ以降、事態は一変する。

「2月9日に、ロシアのメディアがワリエワ選手の検体から使用が禁止されている成分が検出されたと報じられたんです。トリメタジジンという成分で、血管拡張作用があるといいます。検体は昨年12月に摂取されたものでした」(前同)

 2月10日朝、情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)でMCを務める谷原章介(49)は、「なぜ競技2か月前のものが今になって出てくるのか」と、モヤモヤした心情を語った。

 世界アンチ・ドーピング機構(WADA)のルールで、16歳未満のアスリートは正式にドーピング使用の発表ができない。そのため、15歳のワリエワ選手がドーピングをしたかどうかもオリンピック委員会からは公式には発表されず、いまだメダルの授与は行なわれていない。

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