■「危ういひろゆき」よりも「安定感のカズレーザー」

 制作会社関係者が話す。

「論破王、論客としてネットの世界だけではなくテレビ出演も激増しているひろゆきさんですが、香川さんを巡る一連の発言は、炎上を招いてしまいました。そういった“危うさ”という面を考えると、同じ論客として引っ張りだこのお笑いコンビ・メイプル超合金カズレーザーさん(38)のほうが、テレビ的には起用したくなる存在と言えそうです」

 カズレーザーは前身の『とくダネ!』を経て、2021年4月にスタートした『めざまし8』(フジテレビ系)にコメンテーターとして出演中。テレビ局や同業者にも忖度せず、的を射たコメント力は視聴者から大いに支持されている。

 また、インテリ芸人としてクイズ番組でも大活躍。YouTubeチャンネル『カズレーザーの50点塾』の悩み相談や「見るだけで勉強になる」「聞き流しで覚えられる」といった動画も好評だ。

「ひろゆきさんとカズさんは、テレビ番組での共演していますし、カズさんはYouTubeチャンネル『夜な夜な生配信!ひろゆきと有名人に…【質問ゼメナール】』にも出演し、2人のトークは視聴者から絶賛されています。

 ひろゆきさんがカズさんのコメントに同調したり、カズさんがひろゆきさんの考え方に共感を覚えるということも少なくない。2人は当代トップの論客であり盟友といったところです。

 ただ、その発言が反発を招くことも多いひろゆきさん以上に、見ていて安心感があり、芸人ですから笑いも交えられる。バランス感覚にも優れているカズさんのほうが、地上波では重宝される存在ですね」(前同)

■“ちょうど空いた”ビートたけしのポジションへ

 そんなカズレーザーの冠番組『カズレーザーと学ぶ。』(日本テレビ系)が、10月からスタートすることが明らかになった。

 同番組は、カズレーザーが「小難しい、でも知れば人生がちょっと変わる」という最新研究や学説を各界の専門家から学ぶという新しいスタイルの教養番組。2021年末から4度にわたって特番として放送され、好評を博したことからレギュラー化が決まったようだ。

「2月の特番も昼の放送ながら、個人視聴率3.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、テレビ各局が重視している13~49歳のコア視聴率も3.5%と高かったですからね。情報番組で発揮される言葉の力、さらには教養バラエティのMCにも起用され、カズさんは今、“ちょうど空いた”ビートたけしさん(75)のポジションに収まろうとしているのではないでしょうか」(同)

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