■討論番組&教養バラエティ番組で人気を博したたけし

 たけしは3月まで『新・情報7DAYSニュースキャスター』(TBS系)に出演していたが、起用されていた理由は、そのカリスマ性や教養、コメント力ゆえだろう。また、毎週日曜日のお昼に放送中の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)では政治家、政治評論家、大学教授などの専門家などと討論を展開。

『たけしの万物創世紀』(テレビ朝日系)や『平成教育委員会』(フジテレビ系)といった教養バラエティ番組や、芸術をテーマにしたバラエティ番組『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京系)などにも出演していた。

■カズレーザーは「ビートたけしと同じ道」を歩んでいる!?

 制作会社プロデューサーはこう話す。

「テレビ不況とその高額ギャラが重なり、たけしさんを起用する番組は一気に減ってしまいました。『Nキャス』も、たけしさんは年齢からくる体力の問題で勇退する、と話していましたが、TBSサイドとしては1本500万円とも言われるギャラをこれ以上払っていられなかった、というのがリアルなところでしょう。視聴者からの、たけしさんの滑舌の悪さが気になる、という声もありましたよね。

 この1~2年で、たけしさんはテレビからフェードアウト気味ですが、そのポジションにすっぽり収まりそうなのが、カズさんですよね。たけしさんとは異なりますが、言葉の力や教養、バランス感覚などがテレビマンからは高く評価されています」

 だからこそ『カズレーザーと学ぶ。』もレギュラー化が決まったのだろう。

「もちろん、視聴率が高いというもあったのでしょうが、それ以上に、この番組にCMを出稿したいというスポンサー企業が多いというのがありそうです。『カズレーザーと学ぶ。』は、その番組の特性から視聴者には学びを得たい人、向上心が高い人が多い。そういった人たちはお金を持っている傾向にもある。つまりCMを見て商品を購買してくれる人が多いということですよね。

 また何より、学びのある番組ですから、そういった番組にCMを出稿することは、企業イメージの向上につながります。視聴率以上に“良い番組”という扱いとなり、ナショナルクライアントのような一流企業がスポンサーにつくのではないでしょうか」(前同)

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