■日本一、仲が悪い
続いては、中国地方。前述の石川県と富山県をしのいで、日本一、仲が悪いといわれているのが鳥取県と島根県。先のソニー生命の『47都道府県別 生活意識調査2022』でも、両県民の約80%が互いをライバル視していると回答している。その理由として、
「隣り同士で名前も似ていて、県外の人から、区別がつかないと言われるから」(島根県・50代女性)
つまり、似た者同士の憎み合いなのだ。
「島根県は出雲大社などの観光名所があり、鳥取県は、“スタバはないけどスナバがある”発言など、観光名所が少ないことを逆手に取ったPRで、知名度を上げています。互いに特色が出れば、ライバル関係も緩和されるかも?」(木原氏)
■本当のお好み焼きとは…
また、広島県民は、大阪名物“お好み焼き”に対して、少し思うところが。
「他県の人は、生地と具を混ぜて焼くのを“お好み焼き”、生地と具を別々に焼いてソバを入れて重ねるのを“広島焼き”とか“広島風”って言うけど、こっちが本当のお好み焼きですからね!」(広島県・50代男性)
過去には、NHKのバラエティ番組で「広島焼き」というテロップが出たら、広島県民から抗議が殺到したこともあったとか。
「ちなみに、お好み焼きのルーツは、東京下町のもんじゃ焼きから派生した、“一銭洋食”というおやつです。ダシ入りの水で溶いた小麦粉を鉄板で焼き、ネギなどを乗せてソースをかけたもので、京都府の祇園には、当時の味を再現した店があるので、ぜひ」(椿氏)