■白血病は沖縄や九州が圧倒
昨年6月、元広島カープの北別府学氏が成人T細胞白血病で帰らぬ人になったが、このがんは地域差が大きく、沖縄や九州の罹患率が圧倒的に高い。北別府氏も鹿児島県出身だった。
成人T細胞白血病はHTLV1というウイルスが原因で、このウイルスを持っている人が九州、沖縄に多く、これが母乳などから感染するためだ。
■検診の問題も
県によって、がんの罹患率や死亡率に差があるのは、がん検診の問題もある。
がん死亡率で全国平均を大きく超えたのは青森県と佐賀県だが、青森県は、がん検診で精密検査となった人の再受診率が低い。また、佐賀は診断時点で、すでに進行していた症例が全国平均より多い。
●ストレスの問題も
また、他県と比べて特に目立つのは、北海道の肺がんと東京の乳がん罹患率だ。
北海道は喫煙率が高く、東京はストレスが大きいという指摘もあるが……。
前出の岡田氏は言う。