通訳を介さないコミュニケーション

「また、件の騒動以降、大谷本人は通訳を介さないコミュニケーションにも積極的。ロバーツ監督も“いい面ばかり”と言うように、これが彼への信頼度向上にもつながっている。

 捜査の結論が出るのは先でしょうが、こと野球に専念するという部分に関しての障壁はないはず」(前同)

手術した肘の回復具合

 一方、そんな最高の環境の中でプレーする大谷のもう一つの関心事と言えば、昨年9月に2度目の手術をした肘の回復具合だ。

 前出のスポーツ紙大リーグ担当記者は「まだ可能性の話でしかないが」と前置きしたうえで、こう言う。

「すでにキャッチボールを再開するなど、回復は順調。彼のポテンシャルをもってすれば、予定の前倒しも十分に考えられます」

ポストシーズンに弱いドジャース

 ナ・リーグ西地区では無双状態のドジャースも、ポストシーズンには弱い。

「チームを“投手・大谷”が救うなんて筋書きも、ない話ではないですよ。

 10 月のWS(ワールドシリーズ)進出となれば、なおさら。イニング限定で投手・大谷の復活なんて場面を期待したい」(前同)

 ファン目線では確かに、これ以上ない筋書きだ。

 今季は「ない」とされていた投手・大谷の復活が、仮にWSのような大舞台で実現するとなれば、先のWBC世界一以上の“奇跡”だが……。

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