WS投手の復活はリスクが大きい

 むろん、これには前出の福島氏から「リスクが大きすぎる」との指摘も。

「今は最低でも1年半はかけるというのが米球界での常識です」

松坂大輔も

「実際、2012年、当時レッドソックスの松坂大輔も手術から、ちょうど1年でスピード復帰していますが、その後“完全復活”に至らなかったのは周知の通り。あえてリスクを取るメリットも、今の大谷にはないでしょう」

カーショウとビューラーがリハビリ中

 ちなみに現在、ドジャースでは、サイ・ヤング賞3度のカーショウ(36)、21年に16勝のビューラー(29)と主戦クラスが、今季の復帰に向けリハビリ中。

 特にビューラーは、手術も2度目とあって、投手・大谷の境遇と相通じる。

「ビューラーは一昨年の8月に手術を受けて、31日に、ようやくマイナーで実戦復帰したばかり。その前例を見ても、球団が大谷にゴーサインを出す可能性は低いと思います」(前同)

野手ではハーパーの例も

 なお、野手では、一昨年11月の手術から史上最短の約160日で復帰したハーパー(31/フィリーズ)の例もあるが、「それでも、本来の外野ではなく一塁手での復帰でしたからね」(同)

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