結婚し再出発の年に

 ただ、そうは言っても、常に我々の想像をはるかに超えてくるのが大谷という男。

 母・加代子さんの実家近辺でも「結婚もしたし、再出発の年にしてほしい」と期待の声は膨らむばかり。

 少年時代の大谷と家族ぐるみで親交があったご近所さんも、「ずっと応援してきたけど、彼ほど逆境に強い男はいない」と力を込める。

中継ぎや初回だけなら

「素人考えだけど、たとえ先発は無理でも、あと半年あれば、中継ぎや初回だけなら、いけるかもしれない。WBCだって“決勝ラウンドでは投げない”といわれていた中でマウンドに上がって、胴上げ投手になったしね。そういう子なのよ」

 現実的に考えれば、今季中の投手・大谷の復活はハテナ。ただ、大谷翔平という唯一無二の“怪物”に我々の物差しは通用しない。

「今回は2度目の手術なので、リハビリも手探りではなく経験済み。前人未到の驚異のスピード復帰もあるのでは」(日本球界関係者)

 誰も見たことがない“奇跡”を起こすだけの力が、彼にはあるはずだ!

前回の右肘手術からの復帰スケジュール

18年10月1日 右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(トミー・ジョン手術)を受ける。

19年3月8日 術後初のキャッチボール。12メートルの距離で30球行った。

6月26日 術後、初ブルペンで計43球を投げた。

10月上旬 同年9月に行った左肘の手術から1か月ぶりに投球練習再開。

20年2月23日 キャンプで初のブルペン入り。

3月13日 新型コロナウイルスの感染拡大でキャンプ中断。

5月下旬 打者を相手に実戦想定の投球開始。

7月26日 公式戦に登板。1死も取れずに5失点で降板。

復帰まで693日 今回は?

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