安眠を誘う、寝る15分前の“快感トピック再体験法”

「どんなにイヤな思いをした1日でも、ひとつくらいはよかったことがあるでしょう。眠る前にそれを思いだしてみるんです」と、鈴木さん。

たとえば……、
○ランチのステーキ丼がおいしかった
○友だちからライブの誘いのメールをもらった
○電車内で、好きな画家の展覧会の広告を見つけた
○居酒屋のおばちゃんが優しかった
○夜道で見上げた月がきれいだった

「たわいないことでいいのです。こうしたことを思い出しながら、そのときの様子を再度、頭の中で体験してください」

ステーキ丼なら、テーブルに運ばれてきたときの食欲をそそる香り、口に入れたときの牛肉のジューシー感、お新香のキューリも、ちょうどいい具合に漬かってた……。

友だちからのお誘いメールなら、そのメールを見たときの自分のゆるんだ口元や目元、誘ってくれた友だちの笑顔……。

居酒屋のおばちゃんが作ったきんぴらの甘辛味、ポテサラのなめらかな舌触り。夜道に輝いていた月、星々のきらめき……。

「今日一日のことで思い出せない場合は、昨日のこと、一昨日前のことでもいいです。すると、今日は何もいいことがなかった、と思っていたのに、“あれ? そういえば、今朝、隣の人が笑顔でおはよう!って言ってくれた”“同僚のSさんがお菓子をくれた”など、今日の快感トピックが思い出されてきます」

芋づる式に快感トピックが思い出されてくるのには、理由があるといいます。

「過去の快感トピックを思い出すと、一時的に身体がゆるみます。すると脳が快感の連鎖刺激を受けて、今日の快感トピックも思い出されてくるのです」

快感トピックは、そのときの体験をもう一度再現するようにじっくり味わうと、脳も身体もさらに脱力して、より深い眠りに入れるといいます。

前回の「あくびを誘う入浴法」とともに、お試しあれ~!!

(取材・文/眠りの女王ヒサコ)

取材協力:BTU東京校
http://www.btu.co.jp/

ストレスケアのパイオニアとして、創業30年。個人、企業や地方自治体等に対し、ホメオストレッチ、ストレスケアのセミナー、研修、コンサルテーションを行っている。スクールも開校。代表は美野田啓二氏で、『脳の疲れをとるストレッチ』『見えないストレスを克服する1日10分脳ストレッチ』など著書、DVD等多数。
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http://www.btu.co.jp/experience/

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