ワインはかつて"兵器"だった!?

食糧不足だった太平洋戦争中の日本だが、ワイン作りは盛んで、国民に配給されていた。なぜなら、ワインが軍需品だったからだ。
軍の目的は、酒石酸の採取。ワインの澱(おり)に多く含まれるこの物質は、海水から真水を作る脱塩剤の原料になった。陸軍は、南海で戦う兵のためにそれが必要だったため、ワインの増産が命令され、余りが配給されたというわけだ。

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