博打を打ったり、株を買ったり、酒を飲んだり、夜のお店で遊んだりした結果、できあがった借金からは原則、逃れられないのだ。しかし、絶望するなかれ。取材を進めるうちに、本誌取材班は、ある“借金王”と巡り合ったのだ。“借金王”が言う。「金回りが良い頃、バブル期に、都内の一等地に一軒家を買ったんだよ。5億円借りてさ。で、バブルが弾けて、ローンも払えなくて、5億円だけが借金として残ったんですわ」

 利子でバンバンと借金額は膨らみ、現実的に返せる状況ではなくなった。「裁判もあるし、大変だったけど、とりあえず取り立てを放っておいてみたんですよ。返せる金もなかったので、そう説明して。そしたら、銀行が、5億円の回収を諦めたのか、俺の借金を“債権屋”に3000万円で売り飛ばしたんですわ」(前同)

 4億7000万円がチャラってこと!? 続けて、「その3000万円のうち、2000万円は“無利子”になったんです」

 実質は1000万円。“借り得”とは、まさにこのこと。とはいえ、借りた金を返さぬとは、人の道を外れる行為。良心の呵責もなく、厳しくも恐ろしい取り立てや、追い込みをシカトできる胆力がある御仁は、やる価値あり!? 前出の本橋氏が言う。「借金苦で、自殺を選ぶのは残念過ぎること。お金を借りても、どこかで清算できますし、あまり気に病まず、まずは返済に向き合うことです」 新たな人生のスタートが切れるかどうかは、あなた次第です!

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