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――ここで『たけしの挑戦状』をプレイ。ひと通り遊ぶ2人。

軽部:つーか、このゲームひどい!

オイ:うははははは! ゲームスタートして、まず何をしていいかさえ、さっぱり分からない。いきなり放り出されちゃう。どこ行きゃいいの(笑)。

軽部:「宝探し」という目的すら分からないもんなぁ。攻略本読まないと手がかりがない……改めてすごい。

オイ:意外に、謎解きでファミコンのマイク機能を使う場面がたくさんありましたね。あと、やっぱりいろんな場面で選択肢はかなり多かった。

軽部:飲み屋なんて何軒ありました? そこでは特級酒やらバーボンやらいろいろ飲めるし。カルチャークラブでできる習いごとも多いこと多いこと(※注4)。

オイ:海外の目的地もいっぱいありましたね(※注5)。あと、映画も観られるし、パチンコなんてホントに打って遊べるし、確かにいろんなことが自由にできる。でも……。

軽部:どれもほとんど意味がない!

オイ:そう。選択肢はすごく多いんだけど、正解のルート以外はほぼ意味がないか、ゲームオーバーにつながる(笑)。

軽部:実は全然、自由じゃないですよねぇ。カラオケなんて、曲名はいっぱい表示されるのに4曲しか歌えない(※注6)。思い出が美化されてたかなぁ(笑)。

オイ:でも、あの当時にこの毒のあるテイストって、やっぱりすごいですよ。ゲームクリアまでの手順がやたらリアルなのが面白い。酒場で偶然財宝の存在を知って、「俺はこれにかける!」って会社辞めて離婚もして、身勝手に旅立っていく。……会社辞めて離婚しちゃうゲームって、子どもに遊ばせるものじゃない気がするけど(笑)。

軽部:今遊んでみると、思った以上に味わい深いものがありますね。でもなぁ、無限の可能性はどこに……子どもの頃のワクワク感を返してほしい!

オイ:やっぱり早すぎた迷作、ということですね(笑)。


<注釈>
※注4:なんと語学、スポーツ、音楽、ダンス、免許の5ジャンルを勉強できる。

※注5:なんとヨーロッパ、アメリカ、南太平洋、アフリカ、中近東から選べる。

※注6:なんと『雨の新開地』『猫ニャン体験』『沖縄ユンタ』『はとぽっぽ』の4曲が実際に歌える。

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