■視聴者がついていけない急展開

 しかし、武尊の恋人だったという千景は、密かに詩織に接触すると、武尊はSOSと詩織の不正を暴いたため、詩織に命じられた丈一郎が殺したのではないかと追求。千景は詩織に丈一郎殺害の理由を尋ねたが、「仕方なかった」と答えるだけ。千景は不正を暴いたデータを武尊が残しており、詩織が犯してきた罪を暴くと誓った。

 つまり、丈一郎を殺した真犯人は詩織で、ウソを重ねて柊が鳴宮美月を殺すように仕向け、その一方で流星に美月殺害を依頼。丈一郎暗殺の映像は、詩織が作ったフェイクだった。そして、柊にすべてを打ち明けようとした葵は、詩織の言う通りに告白しなければ、母親の京子(榊原郁恵/62)の身が危いと脅迫され、ウソの告白をしていたのだ。

 ドラマの後半、詩織の命令を受けた何者かが、柊を殺そうと狙う。駆け付けた葵は「男虎丈一郎さんを殺してない」と訴えるが、柊は聞こうとしない。その時、柊が狙撃されると、葵は彼をかばい、代わりに撃たれてしまう。一方、詩織の前に死んだはずの丈一郎が現れるという、衝撃のラストだった。

 まさかのどんでん返しが続くトンデモ展開に視聴者は困惑。それでも第7話の平均世帯視聴率が5.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、0.3ポイント微増しており、コアな考察ファンを惹きつけているようだ。

 そんな視聴者の考察の中で最も多く語られているのが、突然、柊の許嫁として登場した、莉奈(松本穂香/24)について。莉奈は、かつて丈一郎は清掃業者として出入りしていた藤堂財閥の令嬢で、その時ついてきていた柊と仲良くなったらしい。

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