■「ラジオへの愛情は相当なもの」は“火に油”

 前出の制作会社関係者が続ける。

「“ミスターTBSラジオ”と言われる大沢悠里さん(80)の『大沢悠里のゆうゆうワイド』、そして“ラジオの帝王”伊集院さんの『らじおと』の次ですからね。しかも『らじおと』は番組関係者もそうでしょうが、リスナーもモヤモヤしたままで終了するわけですから、向井さんが火中の栗を拾うことになるのは間違いないでしょう。

 どうしても伊集院さんと比較されてしまうでしょうし、向井さん自身が言っていますが“ワンポイントリリーフ”になる可能性もあるのかもしれない。それでも、その伝説的な枠でのパーソナリティを引き受けようという向井さんの心意気、ラジオ愛を支持する人も多いということではないでしょうか」

 向井へのエールが寄せられる一方で、「今どき嫌々ラジオやる人なんていないだろうし、みんな愛にあふれてる。でも肝心の局がラジオに対して愛を持ってないので向井氏も大変だなって」「ラジオ愛が相当だそうです。その愛を受け取る器が今のTBSにありますか? 残念ですが無いでしょう」と、TBSラジオに対する批判的な声が多数上がっている。

「新パーソナリティ就任にあたって、TBSラジオは“ラジオへの愛情は相当なもの”と向井さんを紹介したわけです。これは失言というか、このタイミングでその言葉を出せば、火に油を注ぐことになってしまいますよね。たしかに向井さんのラジオ愛は相当なものでしょうが、だったら伊集院さんのラジオ愛は“どうなんだ?”ということになる。

 伊集院さんは常々“いい番組を作りたい”という姿勢でいた。しかし、ラジオへの情熱が有り余って、それがこのご時世ということもあり、パワハラだと受け取られてしまったと言われている。番組ファン、伊集院さんファンからしてみたら、“TBSラジオがパーソナリティのラジオ愛に応えられていないじゃないか”というところなんでしょう」(前同)

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