しかも、福岡市は山本の故郷。撮影時だけでなく、キャンペーン期間も通じ、伊野尾は山本への気持ちを募らせたのかもしれない。福岡も山本の水先案内で大いにご当地グルメを楽しんだ様子だ。

 同時期の山本のInstagramを確認しても、県民のソウルフードである「むっちゃん万十」を片手に、「福岡はみんながおかえりって言ってくれるからとても嬉しい(*´ο`*)」と綴っていた。舞台挨拶でもむっちゃん万十を食べたと明かし、「安定の美味しさ」でテンションが上がったと語っている。

 伊野尾も山本の差し入れでこれを食べたのだが、元HKT48田島芽瑠のお気にとして本連載でも取り上げているので、ここではやはり2人が並んで啜ったラーメンに話を絞ろう。その丼にはっきり店名がプリントされている。2人が満喫したのは元祖ラーメン長浜家のラーメンだ。

■「家」と「屋」の違い

 紛らわしいのだが、元祖長浜家(け)は真の長浜ラーメンの「元祖」ではない。長浜屋(や)というれっきとした元祖が別にあるからだ。

 長浜屋は魚市場に近い福岡市中央区長浜に店舗を構える、長浜ラーメンでは最古参。戦後すぐ創業者が名古屋の闇市で知り合った台湾人から、豚をすべて使うというだしの取り方はじめ、ラーメンの作り方を教わり、屋台からスタートしている。

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