■女子アナや人気お笑い芸人を起用するどん欲さも
ちなみに『笑点』のオファーは、日テレに呼び出される瞬間まで事前連絡がなく、
「数日前に、ラジオで笑点メンバーのこと結構いじってたんですよ。それがたぶん耳に入って、”あ、大人ってこういう形で怒るんだな”って思ってた。涙流しそうになりながら、BS(日テレ)の若手大喜利のメンバーやってたんで、『俺、クビになるのかな』なんて思いながら30分ぐらい雑談して。『笑点メンバー、本編の方のレギュラーメンバーになりませんか』って(言われた)」
と、1月31日放送の『しゃべくり007』で明かしている。
1月31日の『NEWSポストセブン』は、
《日本テレビが強い理由を見せつけられました。他局の場合、制作陣同士はライバルだし、派閥もあるから、たった1つの番組の出演者に対して局を上げてバックアップすることって、なかなかできない》《ゴールデン帯のバラエティもあれば、朝の情報番組もある。『笑点』放送直後には『バンキシャ!』という報道番組にも出させた。まさに、局一丸となって応援して、高視聴率を獲得した》と解説していた。
「また、1月9日には『日本テレビの女性アナウンサーと、30分まるまる大喜利SP』と題して水卜麻美アナウンサー(34)を筆頭に、市來玲奈アナウンサー(25)、尾崎里紗アナウンサー(29)、滝菜月アナウンサー(28)、岩田絵里奈アナウンサー(26)らで華やかな女子アナたちを登場させていた。
1月30日以降はサンドウィッチマン、2月6日にチョコレートプラネット、13日にハナコが演芸のコーナーに3週連続で登場するという豪華なテコ入れもある。若者層を取り込もうと必死になっていることがうかがえます」(前同)
苦境が続くが、それをはねのけようとする気概が感じ取れる『笑点』。何十年にもわたってトップ番組であり続けてきた貪欲さが、改めて伝わってくるーー。