■改変は映画化のため?

 その一方で「原作のもつ雰囲気やテンポ感と違う。キャラクターもこんな性格か?」「ただの学生が事件に巻き込まれて、ただ思いついた事を話してるだけなのに事件が解決してしまう。という流れが面白いのに、警察が介入してくるのは違うだろ」などと、原作との違いに不満の声が。特に警察の出番が多すぎるという批判が多かった。

 また、「いきなり話が飛んだけど、コミック2巻の広島行き新幹線の話と、2~4巻の遺産相続の話は、原作でも最長のエピソードでバランス悪くなりそうだし、セットに金かかりそうだし、映画でやる流れかな」と、原作とエピソードの順番が変わっている指摘も。映画化のためという声も少なくないが、この推測は当たっているかもしれない。

 というのも、フジテレビ系のドラマ『コンフィデンスマンJP』が映画化され、現在、大ヒットしているように、フジテレビはドラマから映画への流れを積極的にすすめている。今回の警察の出番が多いという問題も、映画でストーリーをふくらませるための改変かもしれない。思惑どおり『コンフィデンスマンJP』に続くヒット作となるか、まずはドラマの後半戦に注目だ。

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