■動物番組は制作費が高額

 1月29日の『みんなのどうぶつ園』の世帯視聴率は9.7%、コア視聴率は4.4%だった。

「1月28日の『坂上どうぶつ王国』が世帯6.8%、コア2.4%でしたから、こちらよりはずいぶんいい数字ではあります。ただ、動物番組は一定の人気を誇る一方で他のバラエティ番組に比べて制作費が高いんです。お金をかけるわけですから、しっかりと数字を取る必要がある。民放の王者・日テレでは特にそれが厳しく見られますが、『みんなのどうぶつ園』はそれができていないと言えそうです」(前出の制作会社関係者)

 同じ日本テレビ系の番組では同週、1月25日の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』は世帯13.6%、コア7.3%だった。また、同月30日の『ザ!鉄腕!DASH!!(鉄腕ダッシュ)』は世帯12.8%、コア8.0%、『世界の果てまでイッテQ!』は世帯11.1%、コア9.4%だった。

「日テレの他のバラエティ番組と比べると『みんなのどうぶつ園』はかなり物足りない数字ですよね。日テレは数字や制作費にかなりシビアな局ですから、高コストにもかかわらず結果が伴わない番組はガンガン切っていく傾向にあります。

『志村どうぶつ園』は動物虐待などのトラブルが報じられたことに加え、視聴率も取れておらず、打ち切りが検討されていたといいます。同じように数字が微妙な『みんなのどうぶつ園』も、日テレ上層部から睨まれている番組だと言えそうです」(前同)

『志村どうぶつ園』では、静岡・浜松で身寄りのない馬やヤギなどの動物40匹を引き取って暮らす“白井家”のコーナーが人気だったものの、2019年の『文春オンライン』が数度にわたり、白井家の“不適切飼育”や“近隣トラブル”を報じたほか、元競走馬を“違法解体”していたことまでもが明らかになった。

 また、番組では志村さんとチンパンジーのパンくん、そしてその娘のプリンちゃんとの交流を追ってきたが、2020年7月の『週刊女性PRIME』が、チンパンジーは本来4足歩行であるにもかかわらず、縄跳びをする際に2本で立つことを“強要されている”のではないかと、専門家のコメントとともに報じた。

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