■リンクの脇で勉強する姿も…

 ちなみに、日本最高峰と言われる東京大学は「世界の大学ランキング2021」で36位。

「米国の大学入試制度に偏差値という基準はありませんが、東京大学より上ということは偏差値でいえば軽く70は超える難関校です。米国の大学は日本の大学に比べ、『入学後の勉強量が多く、大変だ』とも言われています。

 現役のトップアスリートといえども、当然、特別扱いはされません。彼も学業と競技との両立に苦労しているようで、勉強が忙しい時期には、スケートの練習の合間にリンクの脇で勉強をしている姿が目撃されたこともありました」(前出のスポーツライター)

 彼がそこまでして「文武両道」を貫く理由は、彼の両親にあるのかもしれない。

「ネイサンの父は医療科学の研究者、母も医学分野の翻訳者をしています。父親の本籍地は広西チワン族自治区で、母親は北京出身。両親は米国に渡ってから、努力の末に現在の仕事に就いた苦労人だそうです。

 経済的に余裕のある家庭だったわけではないようですが、ネイサンは教育を重んじる一家のなかで大切に育てられたのでしょう。学業とスケートの両立を選ぶことに迷いはなかったようです」(前同)

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