■原作者も絶賛する高橋文哉

 さらに、白夜に「佐久間先生は立派な医者です」とホメられ、頬を赤く染めて照れてしまう、かわいいシーンも。視聴者はツイッター上で「喜怒哀楽さまざまな表情がキラキラしてたなぁ。俳優として成長したよね」「感受性の豊かさに人柄が透けていて、心が動かされる」などと、高橋の演技力を絶賛していた。

 その一方で、前回と今回は原作にないエピソードだったため、「ドラマオリジナルの第3話と第4話は医療ミステリーじゃないよな。人情小噺ではなく、天才白夜が探偵ばりに誤診を正して行く話が見たいんだが…」「原作と全然違うんだねー。あまり変えてほしくないな」などと、原作ファンから不満の声も。

 しかし、原作者の樹林伸氏は自身のツイッターで「前回3話に続いて僕の小説にないエピソードのオリジナルストーリーでしたが、とてもよかったです! 前回よりも進化してます! 医療ネタも捻りが効いていますが、何より研修医佐久間役の高橋文哉くんが素晴らしい。泣かせてもらいました」と、オリジナル展開とともに高橋の演技を称賛している。

 シリアスとコメディを織り交ぜた、1話完結の各エピソードが良くできているうえ、メインストーリーである白夜に関する謎の出し方とのバランスも絶妙。失踪中の外科医・高森勇気(毎熊克哉/34)の登場により、白夜をめぐるハードな展開も見えてきた。若手俳優としてネクストブレイクが期待される、高橋の演技の成長とともに今後も目が離せない。(ドラマライター/ヤマカワ)

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