齢を重ねるごとに歯茎が下がり、口内の不調を感じることが多くなったそんな人は注意してほしい。
「加齢とともに虫歯や歯周病のリスクは高まりますが、これを放置するのは厳禁。口内の細菌が歯ぐきから血液に侵入すると、心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型認知症などを引き起こすことが明らかになっているからです」(医療誌記者)
口内環境の乱れは、命をも脅かすというのだ。
「新型コロナの感染リスクも高まります。歯周病患者は、死亡リスクが約9倍高まるとのデータもあるほど。“たかが虫歯”と、甘く見ていけません」(前同)
■日々の口腔ケアが大事
歯周病がもとで死なないためには、日々の口腔ケアが不可欠。その第一歩となるのが「歯みがき」だ。タレントで現役の歯科衛生士でもある西原愛夏氏に、効果的な歯みがきの“裏ワザ”を伝授してもらった。
まず、大切なのは正しく歯ブラシを持つこと。
「手のひらで握るように持つなど、さまざまな持ち方がありますが、オススメは、“ペングリップ”。鉛筆を持つようにしてつまむのが一番みがきやすい持ち方です」(西原さん=以下同)
みがき方は、歯を1本1本意識して、小刻みに歯ブラシを動かしてブラッシングしよう。
「靴をみがくとき、何足も横に並べて一気にみがく人はいませんよね。一足一足を手に取って、つま先やカカトなど、順番にみがくはず。歯も同じです。1本1本、さまざまな角度から丁寧にみがきましょう」
その際、特に丁寧に、みがくべき箇所があるという。