■みがき残しが多くなるのは?歯ブラシ選びも大事
「みがき残しが多くなる奥歯、そして下の前歯の裏側は要注意です。特に下前歯の裏には、唾液腺があるので歯石がつきやすい。意識して、みがいてください」
よりよい口腔ケアを目指すなら、歯ブラシ選びにもこだわりたい。
「歯ブラシは、ヘッド(毛束の部分)が小さいものが◎。細かい隙間まで届くので、隅々までみがけます。毛は柔らかめか、普通がオススメ。“かため”で力を入れてみがくと、歯の表面のエナメル質を削ってしまうおそれがあるからです」
シニア世代には、電動歯ブラシも有効だという。
「歯みがきで腕が疲れるという年配の方は、ぜひ試してほしいです。歯に当てるだけでいいので、とても効率よくケアできます」
■一日にみがく回数は…マウスウォッシュだけだと歯垢は落ちない
では、一日に何回、歯みがきすればいいのだろう。
「就寝中は唾液量が減り、歯垢が増えやすい。最低でも朝の起床後と、夜の就寝前は必ず、みがきましょう。食後にみがくなら口の中が中性に戻る30分〜1時間後を目安に。マウスウォッシュ液だけだと歯垢は落ちませんので、必ず歯みがきとセットで使用してくださいね」
“生涯現役”の第一歩は、正しい歯みがきから!