■伝説の「クソ大根」事件
「バカリズムもそうですが、“お芝居”が主体のコント芸人は、俳優として高く評価される例が多い。東京03の角田晃広(48)と飯塚悟志(48)、ドランクドラゴンの塚地武雅(50)、ウッチャンナンチャンの内村光良(57)、若い世代だとハナコの岡部大(32)などがいい例ですよね。
しかし、陣内は演技が下手なことで有名で、本人もネタにしているんです。最たる例は、“クソ大根事件”ですね」(専門誌記者)
陣内は07年に戦国時代を舞台にした佐藤健(32)主演の映画『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』に、真田幸村として出演。セリフはそんなに多くなかったのだが、
「す、すまん言い過ぎた。またここで暴れるのはやめてくれ!」
「うぅーっ!(殴り飛ばされた悲鳴)」
の2つのセリフについて、あまりにもヘタクソすぎたのを17年に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で面白おかしく紹介され、「クソ大根」の烙印を押されたのだ。ちなみに、現場では1度撮りなおしたものの、2テイク目で監督が微妙な表情で「うーん、OK」と言ったという。
しかも、陣内は芝居をなめていたわけではなく、むしろ「真田幸村の話も読んで、ちゃんと(頭に)入れていって」結果の「クソ大根」だったため、「クソ大根扱いされて!そのトラウマがあるから無理無理」と21年9月14日放送の『ロンドンハーツ』で「大河ドラマの主演が来たらオファーを受けるか」という質問に「×」を出していた。
「ただ、一方でバカリズムも陣内にコンプレックスを抱いていたようなんです。バカリズムのシュールネタと違い、陣内は映像にツッコミを入れるため“笑いどころ”がハッキリしている正統派スタイルですが、これについてバカリズムが語っていました」(前出の専門誌記者)