■4月スタートの主演ドラマでは「どん底の男」を演じることに

 そんな木村だが、4月からはテレビ朝日系で主演ドラマ『未来への10カウント(仮)』(毎週木曜21時)が控えている。

 木村は、生きる希望を完全に喪失しながらも、母校の高校のボクシング部コーチに就任したことで、どん底からはい上がって人生のリングに返り咲く主人公・桐沢祥吾(きりさわ・しょうご)役に挑戦する。

 木村演じる桐沢は、高校時代にボクシングで4冠を達成するも、大学2年時の試合中に、ある理由でボクシングを断念。その後、何とか気持ちを切り替えて新しい人生をスタートさせたところ、愛する妻を病気で亡くしたうえ、さらなる不運に見舞われてしまう。現在はピザのデリバリーのアルバイトで食いつなぎながら、「いつ死んでもいい」と口にする毎日を送っているという役どころだ。

 この役について木村は「ここまで物語のスタート時点で腐っている人間は、これまで演じたキャラクターの中でもまれに見る存在」と断言したものの、「“いつ死んでもいい”と言ってはばからない桐沢が漂わせるヤバさの温度感や、そんな彼が周りにいてくれる人たちの存在の豊かさによって徐々に目に光を宿していく感覚を、どんなバランスで演じていくか……。台本にはない挿絵を想像しながら、今まさに探っている最中です」と意気込みを語っている。

「4月ドラマ『未来への10カウント(仮)』では、また新たな“キムタク像”が見られそうですよね。ドラマの役ではないですが、音楽活動、1月に発売された新アルバムにおいても、“どん底からはい上っていく”というイメージで、徐々に売り上げを伸ばしていくといったことを木村さんはやろうとしていて、そうなることを自身でも期待しているのかもしれませんね。

 1位なのに“どん底”はありえないですが、ただそれほど、“SMAP”、そして“木村拓哉”という存在は偉大なもののはずですからね」(前出の芸能プロ関係者)

 これまで美容師、パイロット、アイスホッケー選手、レーサー、ボディーガードなど、“カッコいい男”を演じてきた木村が、“腐っている人間”からスタートするという『未来への10カウント(仮)』では、どんな“NEWキムタク像”を見せてくれるのだろうか!?

  1. 1
  2. 2
  3. 3