ダウンタウン松本人志を「金髪」呼ばわり!?「面白ければ絶対に怒らない。“面白くない”って言われるのが一番怖い」【「考察の鬼」平成ノブシコブシ徳井健太が見た「令和ニッポンの笑い」】(3)の画像
徳井健太(平成ノブシコブシ)

 徳井健太(41)と吉村崇(41)が2000年に結成した、お笑いコンビの平成ノブシコブシ。2人は2010年に『ピカルの定理』(フジテレビ系)で頭角を現し、たちまちお茶の間の人気者に。現在も『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)など、第一線で活躍し続けている。そんなノブコブの徳井は、鋭いお笑い芸人の考察でも知られ、芸人の悩みに答える『ゴッドタン』(テレビ東京系)「腐り芸人セラピー」は大人気企画に。また、『デイリー新潮』でもお笑いについて「考察」する連載コラムを持ち、その連載をまとめた書籍『敗北からの芸人論』(新潮社)が2月28日に刊行される。発売に際して、人気芸人たちについて改めて語った――。

(第3回/全4回)

―徳井さんはダウンタウンについてよく憧れを語っていますが、印象深いエピソードはありますか?

 

「うーん、やっぱりうまくいかないですよね、ダウンタウンさんの前だと緊張しちゃって。

 でも、浜田(雅功)さんで僕がすごいなって聞いた話は、台本をサラーっと見ただけで、“これはああした方がいいんじゃない、こうした方がいいんじゃない”と指摘されるから、スタッフさんも気を抜けない、みたいな。

 たぶん、“ザっと見る能力”が相当すごいんだと思います。“ここは盛り上がる、ここはモデルさんの話とかだから、ウケはそこまでなくてもいい。でも、そのあとは芸人のトーンだからここは絶対爆笑を取りたい”みたいな。細かい文字とか、テーマとかを知らなくても、“ここの盛り上げレベルは大中小のどれに当てはまるか”という感覚が浜田さんはすごいんだと思います。

 その感じを、濱家(隆一)にも感じるというか。(進行台本を)だいたいで見てる人と、しっかり覚えてる人がいると思うんですけど、特にすごいというか、なかなかマネできないMCって前者だろうなって。指揮者なので、細かい楽譜を覚えていなくても“ここはこうだ、ああだ”ってやれるのは、やっぱり浜田さんすごいなって思います」

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