■サッカーにたとえた芸人たちのポジション

「陣内さんはずっとネタもやられているから、若い世代から支持されてるのはもちろんですけど、陣内さんのツッコミのスピードは、一番だと思います。スピードだけじゃなくて全部ちゃんと面白くて。

さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)でさんまさん(明石家さんま)に“もうええわ!”ってツッコんでるのはたぶん、陣内さんが一番速くて多いと思うんですけど、さんまさんにツッコむって怖いんですよ。さんまさんはもっと後にボケを用意してるかもしれないし、“お前のタイミングで決めんなよ!”って言われるのが怖い。でも、陣内さんの場合、絶妙な間とタイミングでツッコマれて笑いを起こしている。本当にすごいと思います」

―『向上委員会』以外で、陣内さんと共演した番組でも、すごいと思ったことはありましたか?

「『向上委員会』以外で陣内さんに会ったこと……『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系)かなぁ? でも、あんまり会わないんですよね。たぶん、吉村と陣内さんのポジションがちょっと似てるからでしょうか。僕が出させてもらうときには、吉村が出てるのかもしれないですね。

 というか、僕は“ミッドフィールダータイプ”の芸人さんとあまり一緒にならないかもしれないです。ハライチの澤部(佑)とかも、『しくじり先生』以外で共演したのは、『ピカルの定理』以外ほぼないと思います。麒麟の川島(明)さんもあまり会わないし……」

―ミッドフィールダーですか。ほかにも、そういった分類はあるんですか?

「例えば、(野性爆弾くっきー!さんはフォワードになりますよね。圧倒的にボケがメインで本当はディフェンスとかもできるんですけど、ほぼやらない。

 で、ナイツのツッコミの土屋(伸之)さんとかは、シュートを打つことよりもゴールを守ることに徹していると思う。

 そして、シュートも出すしパスも出すし、ゲームを支配しながらっていうのが、陣内さんとか澤部とか、(オードリー)若林くんとか。あと千鳥さんもそうですよね。一番売れるタイプだろうなって勝手に思っています」

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