■思い出す伝説の夫婦での釈明会見

 そして、続けて長渕は、

「仕事を取るか愛を取るかって考えると、やっぱりテレビに出てる人たちは不純よね」「生活も分かるけどね。俺は愛を取るね」

 と、テレビより愛を取ると断言したのだ。

「ハッキリ言って、不倫はいまの時代の価値観では許されない行為なのは間違いない。最近では、俳優の東出昌大(34)の叩かれぶりがいい例です。

 長渕も93年に女優の国生さゆり(55)と不倫が報じられた際の記者の突撃に、妻の志穂美悦子さんと行った釈明会見が、いまも伝説として名高いですよね。今回のトークでは、それが頭をよぎった人も多いのではないでしょうか」(前出の専門誌記者)

 自宅前で取材に応じ、突撃した取材陣に対して長渕と志穂美は2人そろってカメラの前で次のように語っている。

「オレらもの作りにね、あなた方の考える常識とかモラルを振りかざしてもね、オレらには通用しねぇんだよ。作らなきゃいけねぇんだ!」「だから邪(よこしま)な気持ちで投げ掛けられても困るんだ。それだけは分かってくれ」

「そうして、オレらの夫婦関係は上手くいってるわけだから。何ら支障はないわけだよ。だから、書かれることが事実とか事実じゃないとか、ないの。女房ともうまくいってるんだから」(長渕)

 妻の志穂美もマイクを向けられると、

「もう慣れてます。結構ゾクゾクしたりするから、いいんじゃない?」

「(国生との写真が撮られた件について)やっぱり情熱が好きで結婚したから。きっといいもの作るし、私は自由奔放にさせてあげることが、いい仕事ができたりすると思ってます。全然平気」

「プロセスはいい。どうでも。やっぱりいい仕事をして才能を伸ばすことが役目かなって思うし......。分かんない? 分かるでしょう?」

 と、逆に取材陣に向かって、笑いながら問いかけてみせたのだ。

 今回の長渕の「仕事より愛」発言で、改めて思い出された伝説の記者会見。正しいか正しくないかはとにかく、「ロック」なのは間違いないかも?

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