黒木華
黒木華

 女優・黒木華(31)が主演する、木曜夜10時から放送の『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)が低空飛行を続けている。

「2月24日には第8話が放送予定で、最終回が迫ってきているというのに一向に調子が上がってきませんよね。

 2月17日放送回の世帯視聴率は4.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、コア視聴率にいたっては1.2%という、視力測定の結果かな? と思うほどの低視聴率になっています。阿部寛(57)主演の『DCU』(TBS系)の2月20日放送回は、世帯視聴率が11.2%、コア視聴率が4.1%で、裏番組に北京五輪の閉会式があったにもかかわらず、これだけの好数字残している。

 TBSの看板、日曜劇場の『DCU』と比べるのはあまりに可哀相ですが、『ゴシップ』の視聴率は、おそらく今クール最低レベル。名女優・黒木華さんが主演なのに、今季ナンバーワンの“スベリドラマ”になってしまった、と言えそうですね……」(ドラマ制作会社関係者)

 フジテレビの「木10」枠のドラマといえば、2003年の唐沢寿明(58)主演の『白い巨塔』や、2005年に伊藤淳史(38)と伊東美咲(44)が共演したドラマ『電車男』があり、各回平均世帯視聴率20%越えの大ヒットを記録。その後も、2014年に上戸彩(36)が主演を務めた『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』や、2019年に深田恭子(39)『ルパンの娘』は映画化されるほどの話題性があり、フジテレビの歴史に残る作品が放送されてきた枠だ。

 そうした伝統枠ながら、“スベリドラマ”となってしまった『ゴシップ』には、大物俳優の二世が出演している。同ドラマはネットニュースの編集部が舞台だが、主演の黒木が編集長の瀬古凛々子役、溝端淳平(32)が編集者の根津道春役を務める中、フリーランスのカメラマン・笹目虎太郎役で出演しているのが寛一郎(25)だ。彼は、日本を代表する名俳優・佐藤浩市(61)の実子。その演技、存在感に期待や注目があったはずだが……。

 テレビ誌ライターは言う。

「寛一郎は今ドラマの“売りポイント”なのかと思っていたんですが……。決してそういう感じにはなっていなくて、この役が彼である必然性を感じない、毒にも薬にもならない演技に終始してしまっている印象ですね。まだ俳優として経験が浅い彼が、“演技の練習をするため”に今作に出ているのかと思ってしまいましたね」

 2月18日、15分の短編映画『IMPERIAL 大阪堂島出入橋』の記者会見に登壇した父・佐藤浩市も、寛一郎について「アドバイスはしない、まだ一人前ではない」と、厳しい意見を述べていた。名優の父が言うように、寛一郎はまだ力不足ということだったのだろう。

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