■突然入ってきた“恋愛要素”

『ゴシップ』には、野村周平(28)や野間口徹(48)、安藤政信(46)やりょう(49)など、豪華俳優陣が脇を固めているが、そこにも「スベリ」の理由があるようだ。前出のテレビ誌ライターは続ける。

「久しぶりに地上波のいいドラマに帰ってきた感のある野村ですが、ただのおちゃらけた若者といった感じで、まったくもって活きていないんですよね。

 2018年の映画『ビブリア古書堂の事件手帖』では黒木とW主演、2016年から2018年にかけて映画『ちはやふる』シリーズでヒロイン・広瀬すず(23)の相手役を務めていた俳優とは思えないほど、落ちぶれてしまっている印象がありますね……。2月17日放送の第7話では、野村が画面に映った時間は2分もないレベルで、まったく存在感がありません」

 それ以外では、ドラマの根本的な部分が視聴率低迷の要因ではないか、とドラマライターの板橋六郎氏は語るのだ。

「まず、ストーリーが弱いんですよ。1クール通して描く軸となるストーリーと、1話完結の物語が展開されている同作品ですが、軸になる部分が弱い。お仕事ドラマとしての完成度も低く、ストーリーの軸もはっきりしていないので、視聴者がついてこないのではないでしょうか」

 同ドラマの公式ツイッターでは、「社会派“風”エンタメお仕事ドラマ」と銘打っていたのだが、ここにきて同ドラマでは唐突に恋愛要素が投入され、さらなる迷走が始まっているようだ。

「溝端演じる根津の元カノ役の小林涼子(32)が7話で登場し、根津に復縁を提案するんです。それ以外でも、根津が黒木演じる瀬古のことを意識している描写や、寛一郎演じる笹目が瀬古のことが気になっているような意味ありげな視線を向けるなど、急に恋愛要素が入ってきた感じ。しかも、全体的にとってつけたような“好き”の匂わせ方なんですよね」(前出のテレビ誌ライター)

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