■新たな謎に考察も混乱気味

 ほかにも、菱田朋子(桜井ユキ/35)が血染めの何かを洗うシーンや、篤斗の病室に鼓太郎(坂東龍汰/24)が大きな荷物を運んでくるシーンも。そして、最も視聴者を驚かせたのが、瑞穂が聞いていたカセットテープの内容は姉による落語で、「姉は、殺されました」と明かしたシーンだった。

 視聴者はツイッター上で「真帆との不倫で本気になった林が、別れるために強羅に依頼して姉は殺された」「林に茉莉奈との玉の輿婚の話が持ち上がって、捨てられた姉が自殺した」など、瑞穂の姉が林の恋人だったことや、強羅(上島竜兵/60)が絡んでいると考察していた。

 今回も視聴者はさまざまな考察をしていたが、真犯人の考察というよりいろいろな伏線を考察している状態で、風呂敷を広げすぎた謎の中で混乱している。さらに今回、瑞穂の姉という新キャラまで出てきて、真相になかなか近づけないどころか、真相は何だったのかも分からなくなってきた。

 残るはあと3回だと思われる同ドラマだが、どうやって最終回までに決着させるのか、予想するのはきわめて困難だ。『あな番』のようにとりあえず事件を解決させるも、「さらなる黒幕が……」という謎残しパターンの、モヤモヤした終わりを迎えないといいのだが。(ドラマライター・ヤマカワ)

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