■駆け足での原作再現が懸念事項か

 本田の演技以外にも、1作目はツッコミどころが満載だったという。

「イタリアのトスカーナ地方で撮影したり、本物の蒸気機関車やCGをふんだんに使ったりと、お金がかかっていることはよく分かりました。セットやCGのクオリティは確かにすごかった。ただ、街を歩く人、エキストラの数がめちゃくちゃ少ないので、まるでゴーストタウンのようでした。ストーリーもちぐはぐな感じがありましたし、全体的に統一感がなかったといえそうです」(前出の映画ライター)

 今回の“完結編”では、原作のラストまで描くようだが……。

「映画2本で、残りの原作、6巻から27巻までの内容を処理するのは難しい気がしますよね。豪華追加キャスト陣も、キャラクターが多いだけに、ひとりひとりの描写やストーリーが薄くなってしまう可能性がありそうです」(前同)

 SNS上では、すでに原作のファンから多くの懸念の声が上がっており、「ハガレンの実写、完結までやるみたいだけど、あれだけの長い作品を計3部作しか作らない時点で舐めてるよね 要所要所端折る満々やん オリジナルのストーリーならまだしも、完結までやりますって言い切るのはダメよ」「ハガレンの映画まじ…??? 山田くんは嫌いじゃないけど実写はもうやめて欲しい…」「実写版ハガレン2部作するらしいけど、ストーリー考えると絶対駆け足&端折りが多くてコケるのが見えてる気がするんだけどどうなんだろ」といった厳しい見方が寄せられている。

「主演を務める山田さんは、『大怪獣のあとしまつ』の悪評について、2月15日に行なわれた満員御礼舞台挨拶で自ら、“いろんな声が飛び交っているのは耳にはしています……”と語っていました。本人は、観た人に賛否、好き嫌いがあるのは当然といった大人な振る舞いだったようですが、やはり2連続で酷評されるのはキツいのではと。

『鋼の錬金術師』“完結編”の2部作が公開されたあと、『大怪獣のあとしまつ』と同様な罵詈雑言が飛ぶような事態にならなければいいですよね……」(同)

 ジャニーズの先輩で今や日本を代表する名俳優・岡田准一(41)からも演技力やアクションを高く評価される山田。『鋼の錬金術師』の“完結編”では、『大怪獣のあとしまつ』のあとしまつをつけられるだろうか!?

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