■圧倒的な存在感と演技力を見せる深津と市川

 そのひとり目は深津絵里だろう。深津が演じた2代目ヒロイン、上白石演じる安子の娘の“るい”は18歳で岡山県の実家を出て、大阪のクリーニング店で働き始める。

木村拓哉(49)と共演した『CHANGE』(フジテレビ系)以来、13年ぶりに連ドラに出演したのに、まったくブランクを感じさせませんでしたね。

 撮影時の実年齢が48歳にもかかわらず、18歳のるいが大阪に到着したシーンではトランクを抱えながら軽快に踊り、わくわくとした10代の気持ちが画面の向こうから伝わってくるような演技でした。透明感のあるルックス、演じているとは思えないような自然な演技、30年以上のキャリアを持つ彼女にいまさら言うべきことではないですが、改めて一流女優であると感じさせてくれましたね」(テレビ誌ライター)

 彼女が出ると視聴率が上がる、“勝利の女神”とも言われる市川実日子(43)の名バイプレーヤーぶりも話題になった。深津演じる、るいの友人の“ベリー”(野田一子)は勝気でおしゃれな女性で、内気なるいの恋を後押しする。そしてヒロインが川栄演じるひなたに交代した後も、彼女の友人の母親として出演を続けている。

「3月2日の『カムカム』では、市川演じる一子は茶道師範として、茶道家を演じることになった女優の指導に向かいます。安達祐実(40)演じるその女優・美咲すみれは、落ち目で周囲への当たりがきつく、気難しいのですが、市川演じる一子はそんなすみれを軽くあしらうんです。“あのお茶の立て方、ぎこちなかったわぁ”と、安達演じるすみれの演技を評価。まるで市川と安達がリアルに争っているようで、素晴らしい緊張感のあるシーンでした」(前同)

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