■本当の被害者は亀梨ではなく中丸

 さらに、本来は「アバンタイトル→美雪初登場の学校シーン→ゲーセンで金田一初登場シーン」だったのを、「ゲーセンで金田一初登場→導入用テロップ→アバンタイトル→ペンション行きバス停でいきなり美雪が初登場」

 と、構成を入れ替えて放送された。スタッフの苦労がひしひしと伝わってくる。

「本当に数少ない救いとしては、エンディング曲『ツキノミチ』だけはカットされず、田中だけでなく赤西仁(37)と田口淳之介(36)もいた6人組時代の音源がそのまま使われていたことでしょう。

“幻の作品”だった主演作がようやく再放送される、と思った矢先にケチをつけられた亀梨も気の毒ですが、さらに気の毒なのが同じくKAT-TUNの中丸雄一(38)です。実は中丸も、『吸血鬼伝説殺人事件』に田中と一緒に出演していたんですよ」(前出の専門誌記者)

 田中と中丸は「陸上部の不真面目なコンビ」という役回りで、出演していた「美雪初登場のシーン」、「“コイツの爺ちゃん、大昔の金田一耕助とかいう名探偵の孫らしいよ”と田中が教室で説明するシーン」「合宿をサボって女子と遊びに行くシーン」「エンディング」の全場面でつねに2人一緒に出演していた。その結果、中丸の存在も巻き添えでバッサリカットされてしまったのだ。

「くわえて、報道の際はほぼ必ず“元KAT-TUN”という肩書で紹介されることが多いため、亀梨、中丸、上田竜也(38)ら現役KAT-TUNに迷惑が及んでいることに苦言を呈するファンも多い。本当、面倒な時期の逮捕になってしまいましたね」(前同)

 田中は17年にも不起訴処分とはいえ、大麻取締法違反で逮捕されているが、その際に亀梨は「バンドメンバー、ファン、関係者に対して筋を通してほしい。こういうかたちでグループの名前が出てしまうのは残念。応援してくれる方々に対して心苦しい思いがある」とコメントしていた。

 またしても、「こういうかたち」で名前が出てしまった田中に、亀梨らは何を思う――。

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