“ネットの爆弾男”騒動の渦中で…綾野剛「今の僕は絶対にいない」と明かす最重要作品『仮面ライダー』での「特異性」と不穏な現在の画像
綾野剛

 佐藤健(32)を筆頭に、いまや珍しい存在ではなくなってきた「仮面ライダー出身の人気俳優」。しかし、そんなやや飽和状態のライダー出身俳優の中でも、綾野剛(40)だけはいまだに唯一無二の異彩を放っているという。

「3月9日の『女子SPA!』企画『「平成の仮面ライダー出身」と聞いて驚くイケメン俳優ランキング』でもランクインしているように、綾野さんは03年放送の『仮面ライダー555』(テレビ朝日系)出身の“仮面ライダー俳優”ですが、特筆すべきは“仮面ライダーではない”という部分なんです」(特撮ライター)

『555』の世界には“オルフェノク”と呼ばれる、一度死んだ人間が覚醒し蘇ることで生まれる異形の怪物が存在する。

 とある事情から、オルフェノクを倒すのに苦悩する主人公の乾巧(半田健人)、オルフェノク側の主人公である木場勇治(泉政行)、人類の味方ではあるが「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ」というセリフを筆頭に人間性に非常に問題のある草加雅人(村上幸平)などなど、多くの人物が描く人間ドラマは「朝から放送していたとは思えない」「面白かったけど、それはそれとして二度と見たくない」という声も少なくない、超シリアスな作品として知られている。

「綾野さんは、物語のカギを握る孤児院“流星塾”出身の“澤田亜希(さわだ・あき)/スパイダー・オルフェノク”を演じました。長い髪に野球帽をかぶって、ヘッドホンを首にかけた、00年代の渋谷にいそうな若者といったビジュアルでした。これが綾野さんにとって役者デビュー作となりました」(前同)

「人間の心を完全に捨てる事」に固執して、他の同級生を次々と殺害する残虐なキャラだったが良心も残っており、最期には「すまない。俺は……人間としても……オルフェノクとしても……生きられなかった……」と巧と片思いしていた真理(芳賀優里亜)に看取られながら死亡した。

「こうした経緯からテレビや雑誌で『仮面ライダー出身のイケメン一覧表』が出ると、1人だけ非ライダーとして目立つことも多く、14年の『世界仰天ニュース』(日本テレビ系)でも“多分、(視聴者に)嫌われてたと思いますよ”とネタにする場面もありました」(前同)

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