■「(555の)監督との出会いがなければ、今の僕は絶対にいない」
いまや売れっ子の綾野は『555』の経験をいまだに大切にしており、16年の『MOVIE WALKER』のインタビューでは、
《人生のターニングポイントは間違いなくデビュー作。その石田秀範監督との出会いがなければ、今の僕は絶対にいない》
《人生初の芝居、ファーストテイクは23テイク撮ったんです。時間にすると一時間半、同じテイクを重ねているわけで。わけがわからなかった》《でもそれだけ大人にちゃんと向き合ってもらったのって、思えば初めてだった。普通『コイツ、ダメだ』と思ったら、3テイクくらいで判断されてしまいます。それを石田監督は諦めずに、たった1人の役者のためにとことん時間を費やしてくれた。OKをもらえた時はものすごくうれしかったし、この人のために『仮面ライダー555』を頑張ってみようと思ったんです》
と語っている。
「そうして役者として一皮むけた綾野さんはご存じの通り人気役者の仲間入りを果たしました。2月25日の『デイリー新潮』によると、今年7月クールには『半沢直樹』でおなじみの『TBS日曜劇場』で“これまでにない斬新なドラマ”の主演に内定しているといいます。
それだけに、いまのピンチを乗り切ってほしいものですが……」(専門誌記者)