■榊英雄は大野智の代表作『魔王』にも出演

 3月10日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した谷原章介(49)は榊と「知人でもありますし、共演もしたことあります」としたうえで、「こういった事態が発覚したことは本当に残念でなりません」とコメント。さらに「いまだに、夢を持って“映画に出たい”っていう女性に対しては、まだまだ生きにくい世界なんだなということをあらためて痛感しました」と語った。

「榊氏は、一般的には監督としてよりも俳優としてよく知られた存在です。ただ今回の騒動を受け、過去に彼が出演した映画を地上波で放送したり、ドラマの再放送も難しくなるのではないでしょうか」(制作会社関係者)

 榊は2005年公開の映画『北の零年』に主要キャストとして出演。同作は行定勲監督(53)作品で、主演を吉永小百合(76)が務め、豊川悦司(59)や柳葉敏郎(61)、石原さとみ(35)など、日本を代表する俳優陣が多数出演していた。

「第29回日本アカデミー賞」では、吉永が最優秀主演女優賞を受賞したほか、優秀作品賞や優秀監督賞など12部門で受賞している。

「吉永さんは“日本の宝”と言える女優で、『北の零年』は彼女の中でも重要な作品ですよね。それだけではありません。榊氏は、現在芸能活動休止中の大野智さん(41)の主演ドラマ『魔王』(TBS系)にも出演しているんです」(前同)

 2008年に放送された『魔王』で、大野は弟を殺害した犯人への復讐を企てる弁護士の成瀬領を好演。

 撮影前は「全部が難しい。復讐するとか人を憎むっていう気持ちがわからない。そういう経験がないから共感できない」と悩んだというが、いざドラマが始まると、復讐に燃える天才弁護士・成瀬を見事に演じてみせた。

「大野さんの初主演ドラマ。彼のキャリアを代表するドラマと言っても過言ではありません。その『魔王』の第6話、8話、9話に榊氏が出演しているんです。1話だけならカットできるでしょうが、3話となるとストーリーにも深く関わってきますし、出番カットするのは難しいでしょうね」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4