■主人公が嫌われた?

 その敗因を考えると、ラブコメが定番となっている同局の火曜ドラマにしては、キュン要素が少ない。そもそも花枝のキャラ設定が「夢破れたスポ根ヒロインで、どんな逆境も蹴散らしていくタイプ」とあるので、キュンには期待薄で苦戦は予想できたかもしれない。

 そんな中、同ドラマでの収穫は、そんな花枝にアプローチし続ける、最強当て馬役を演じた菊池だろう。今回も、想いを書いたスケッチブックを使い、「大好きだ」「ずっと花枝に恋してる」と告白。関係が壊れることが怖くて、これまではチャラい告白をしていたと明かした。

 花枝の涙を受け、最後は「俺の恋人になってください」ではなく、「これからも変わらずよろしく」と書いたページを見せる切ない告白シーンに、視聴者はツイッター上で「慎吾ちゃんが世界一いいやつで、泣き笑いしちゃうし、沼がどんどん深くなってツラい」などと、多くの感動の声が寄せられた。

 ドラマ公式サイトの最終回の“あらすじ”には、「不器用でもまっすぐな思いが起こす、恋の奇跡をお見逃しなく!」とある。花枝にどんな奇跡が起こり、恋の行方はどのような結末を迎えるのか、見守っていきたい。

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