■香取慎吾のドラマ主題歌はジャニーズへの忖度で……

 2018年2月、ジャニーズ事務所が本社を移転することが明らかになったが、移転先はソニー・ミュージックエンタテインメントが所有していた「SME乃木坂ビル」で、地下のスタジオはソニーが運営を続けている。

「ジャニーズ事務所の幹部には元ソニーの役員も名を連ねているほどですからね。また、SixTONESもソニーミュージックから楽曲をリリースするなど、両社の関係は非常に良好なんです。

 にもかかわらず、辞め方が良くなかった“辞めジャニ”の山下さんの主演ドラマに小田さんの楽曲が採用されたことに、関係者は驚いているというわけです」(前出の芸能プロ関係者)

“辞めジャニ”の主演ドラマの主題歌といえば、レコード会社がジャニーズ事務所に忖度していたことが報じられたばかりでもある。

 2月9日の『文春オンライン』によると、2021年1月クール放送の元SMAP香取慎吾(45)の主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)の主題歌にHYの楽曲が採用される予定だったものの、直前になってそれがひっくり返ったという。

 当時、HYの所属レーベルだったユニバーサルミュージックで邦楽を統括していた役員が、関係者に「ジャニーズと会社の関係性を考慮して、HYには辞退してもらうことになった」「今後も辞めジャニ案件が出てくるとは思うが、その都度慎重に対応してほしい」といった趣旨のメールを送っていたと記事では伝えていた。

「香取さんはダメでも山下さんはOKだったとも言えそうですが、今回はやはり“NHKパワー”も大きく作用したのではないでしょうか。山下さんのドラマはNHKの制作で、NHKには新しい地図稲垣吾郎さん(48)、草なぎ剛さん(47)、そして香取さんも問題なく出演している。3人の番組『ワルイコあつまれ』も4月からレギュラー放送が始まりますし、草なぎさんは大河ドラマ青天を衝け』でも好演が光りました。

 天下のNHKですから、民放と違ってジャニーズへの忖度はなく、仮にあったらそれこそ大問題に発展しかねません。そのため、山下さんのドラマの主題歌も“フラットにやりましょう”となったのではないでしょうか。また、山下さんの“人徳”もあったでしょうね」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4