■“次に終わる日テレバラエティ”は『世界一受けたい授業』!?

 上田、藤木直人(49)、森泉(39)の3人がパーソナリティを務めた『おしゃれイズム』は2005年4月にスタートし、16年にわたって好評を博したものの2021年9月に終了。同年10月からは山崎育三郎(36)と井桁弘恵(25)がMC務める『おしゃれクリップ』がスタートした。

「『おしゃれイズム』も『おしゃれクリップ』も資生堂の1社提供番組ですが、その資生堂もコロナ禍で業績不振に。女性も皆マスクを着用するため、利益率の高い口紅の売り上げが大幅減になったことが大きいようですね。結果、番組の制作費も減り、上田さん、藤木さん、森さん、3人分のギャラはなかなか払えない、となって『おしゃれイズム』は終了に至ったと言われています。特に上田さんは重鎮ですから、ギャラが高い。

 ただ、『おしゃれイズム』の視聴率、そして評判も悪くはなかった。そのため、日テレサイドには“上田さんに申し訳ない”という思いもあり、代替番組として『上田と女が吠える夜』を用意したともささやかれているんです」(前出の制作会社関係者)

 好調と評されている『世界一受けたい授業』と『しゃべくり007』も、近年はマンネリ化やネタ切れが指摘されている。

 2004年スタートの『世界一受けたい授業』は長らく高視聴率を維持してきた。ところが、近年では視聴率1桁台ということも珍しくなくなってきている。

「3月12日の『世界一受けたい授業』の視聴率は世帯8.6%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)、テレビ各局が重視する13歳から49歳までのコア視聴率は3.6%でした。このコア数字は、TBSの『ジョブチューン』やフジテレビの『新しいカギ』に劣る数字。王者・日テレとしてはとても看過できるものではないでしょう。

 番組開始18年目に入り、完全に賞味期限を迎えつつあると言える。“日テレの番組で次に終わるのは『世界一受けたい授業』”と、多くの制作関係者が口を揃えるほどですからね。

 また、『しゃべくり』も視聴率がめちゃくちゃいいというわけではありません。3月7日は世帯7.4%、コア4.7%。決して悪くはありませんが、同番組は『深イイ話』に代わって21時に移行するわけで、22時台のときよりも単純に視聴者の数が多い時間帯。ここでより良い結果を出せなければ『しゃべくり』も『深イイ話』と同じ運命をたどることになるのではないでしょうか。

 そして何より、日テレは視聴率以上に、番組を続ける“意義”を重視する局ですからね」(前同)

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