■見ていてツラいが問題か

 しかし、視聴率の推移を見ると、第1話の7.7%から始まって、第2話が7.2%、第3話が7.0%、第4話が7.2%、第5話が6.3%、第6話が7.4%、第7話が6.4%で、今回は0.9ポイントアップしたものの苦戦が続いている。

 ツイッター上では「実際こんなことが身近にあったら受け入れられんな。ありえないフィクションだけど、でも泣く」「びっくりするぐらいファンタジー要素満載でありえない設定なのに、ネグレクト母とかは現実味あるから涙が出てくる」などと、見ていてツライという声もある。

 今回、凜音の体に憑依している吉川の「借りたものはいつか本当の持ち主に返さないといけない」という言葉から、この先、貴恵が万理華に体を返すことが予測される。圭介と麻衣は貴恵との2度目の別れを経験し、万理華と会っても誰だか分かってもらえないバッドエンドも見えてきた。

 劇中に挿入される、ほのぼのとした新島家の団らんシーンが、見ていてツラくなってくるし、毎田の演技がうますぎるだけに、貴恵との別離の悲しさも倍増しそうだ。数字的には惨敗のドラマだが、唯一の救いは、毎田の持つとてつもないポテンシャルを、世に知らしめたことだろう。(ドラマライター・ヤマカワ)

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