■主演映画が世界的な評価を得た

「そして、やはり21年8月に公開された村上春樹の短編小説が原作の映画『ドライブ・マイ・カー』です。これが日本映画としては近年まれに見る世界的な支持を得ていて、作品だけでなく西島も高く評価されています」(前出の専門誌記者)

『ドライブ・マイ・カー』は1月9日(日本時間10日)に市川崑監督の『鍵』以来62年ぶり1月9日(日本時間10日)に、アメリカのゴールデングローブ賞の非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞。

 また、日本映画初の『ニューヨーク映画批評家協会賞』の作品賞を受賞し、『ロサンゼルス映画批評家協会賞』と『全米映画批評家協会賞』の3つの賞で作品賞を受賞。これも、映画全作品を対象にしても史上過去5作しか例がなく、外国語映画では史上初の快挙である。

「西島個人についても『ボストン映画批評家協会賞』、『シカゴ映画批評家協会賞』、アジア人初の『全米映画批評家協会賞』で“主演男優賞”を獲得しています。

 国内でも『ドライブ・マイ・カー』は多数の賞を受賞しましたが、3月11日に『第45回日本アカデミー賞』で9部門を受賞し、西島も俳優部門ではトップクラスの“最優秀主演男優賞”を獲得しましたね」(前同)

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