■『夜ふかし』プロデューサーが「番組の使命」を語ったが……

 マツコと関ジャニ∞村上信五(40)がMCを務める『夜ふかし』は、この4月4日から月曜22時台のプライム帯に昇格することが発表されている。

 3月10日に行なわれた改編説明会で、番組プロデューサーは「僕らの感覚としては、まさに“戦々恐々”という言葉がピッタリかなという感情でおります」としたうえで、「深夜番組が上に上がると“面白くなくなるよね”という話はよく聞きますし、個人的にもそう思うことが多いんですけど、『夜ふかし』はいい意味で変わらないままいけたらと思っておりますので、その点はご安心いただければ」と意気込みを語った。

 さらに、「いろんな個性的な街の方々にご協力していただいて番組作りをしているのですが、目指しているのはきれいごとじゃないリアリティの追求です。人間の自由さとか、他の人を気にせずに自分らしく生きていくとか、こう生きられたら人生楽しいよねという人を見せていくことが、この番組の使命なのかなと感じています」とアピールした。

「『夜ふかし』は、ヤバそうな人、泥酔した人などへの街頭インタビューが番組のウリですし、プロデューサーも“いかに取材をさせていただく方の個性的でリスペクトできる部分を見つけて紹介していくか”だと語っていますからね。

 ただ、番組のインタビューがきっかけで男女の問題に発展し、1つの家庭が壊れかねないトラブルもありました」(前出の制作会社関係者)

 2017年7月の放送回では、街中の一般女性が中学校2年生で妊娠し、出産したものの、相手の男性に逃げられた、というエピソードを披露。このインタビュー中に、ある男性が女性の後ろを通り過ぎた際、女性はその男性こそが逃げた男性であるとして、番組では“逃げられた男に9年ぶりに遭遇”とテロップ付きで紹介したのだ。

“逃げた男”として紹介された男性の顔にはモザイクがかけられていたものの、2017年9月の放送で、この男性の身にとんでもない事態が起こっていたことが判明。

「“逃げた男”として紹介された男性は、人違いだったんです。しかも、この男性はこの放送を家族で鑑賞していたところ、女性を妊娠させて逃げたというまったく身に覚えのない疑いを妻にかけられて、妻と子どもが家から出ていってしまったといいます。

 これが明らかになると、マツコさんは“申し訳ない”と謝罪し、“スレスレでやってるわ、この番組”と指摘。このように『夜ふかし』は番組自体が、コンプラに抵触するトラブルの危険性を常に抱えている、とも言えるんです。プロデューサーは“戦々恐々”と言っていますが、まさにこれが本音でしょうね」(前同)

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