■賛否がはっきり分かれた『妻、小学生になる。』

 そして、ドラマ終盤。貴恵は成仏できずに公園でお迎えを待っている。そこに、自分の体から抜け出してきたらしき、パジャマ姿の万理華が現れ、「本当にさよならしてもいいの?」と語りかける。貴恵が「もう一度だけでいいから会いたい」と泣き崩れると、万理華が貴恵の頬に触れ、2人の魂が重なっていった。

 視聴者のツイッター上での反響は「子どものはずの万理華が大人びて見え、大人のはずの貴恵が子どものように見えた」「現実とかけ離れたファンタジー設定なのに、キャストの熱演のおかげで物語に説得力があって、感情移入して泣いてしまう」などと、毎田の演技を中心に称賛の声が相次いでいた。

 しかし、その一方で、「残された家族めちゃくちゃウジウジしてて、すごいイライラする。特に娘の麻衣が無理」「小学生の妻が気持ち悪いのではなく、夫と娘の貴恵への執着と依存が強すぎてつらい」などと、物語の軸になる圭介と麻衣の貴恵への思いに対する拒否反応が少なくない。

 ベテランから若手、子役まで、視聴者をうならせる俳優陣の演技、テーマの深さなど、同ドラマを評価する声は多い。しかし、魂の憑依や小学生を妻として見るなど、実験的な設定についていけず、途中離脱した視聴者も少なくない。とはいえ、そもそも金曜ドラマ枠は、実験的なドラマをつくる場として、機能している。今回はあえての挑戦と割り切って楽しみ、次期以降にも期待したい。

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