■中盤からは調子を取り戻した

「ファイナリストたちを紹介するとき、大声でコンビ名を叫ぶんですが、その後スッと真顔になったり、露骨にカンペに目線が首ごと動いていたり……数多くの番組でMCを務める有吉や、裏回しに定評がある陣内智則(48)がゲスト席にいてくれて、ザキヤマはだいぶ救われたと思いますよ」(前出の女性誌記者)

 とはいえ、中盤からは場の空気に慣れてたのか、インディアンス田渕章裕(36)が山崎と衣装も雰囲気も含めてキャラ被りしていることに悩んでいる話の際は「私も東のザキヤマと呼ばれてますよ?」と茶化す場面もあった。

「山崎はハイテンションな“ロケ芸人のザキヤマ”という印象が強いですが、実のところMCもこなせますからね。また、元テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーの話を思い返すと、田渕はお気の毒、としか言えません」(前同)

 佐久間Pは21年8月11日にYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』で、関西から東京に出てきた芸人たちは一様に「ザキヤマさんと仕事したときに、通用しねえ、なんだコイツってなって、ザキヤマさんと違うキャラを模索する」と話していた。

「実は、山崎は多くの芸人や関係者が“笑いの悪魔”“一番面白い芸人”と名前を出すことが多いことでも知られています。あの伊集院光(54)も、“アイツ飲むと、違うザキヤマが出てきて、すごいシビアにお笑いのことを考えてたりする。ちょっと営業妨害だけど、そういうヤツだよね”と、さまぁ~ず三村マサカズ(54)を相手に、昨年5月16日の『さまぁ~ず三村マサカズと小島瑠璃子のみむこじラジオ』(ニッポン放送)で話していました」(前同)

 また、道端で失礼な人が話しかけてきたとしても、「山崎はノリがすごい」「山崎がそれ以上の返しをするから向こうも引くんです」という強すぎるエピソードを、柴田が21年2月の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で明かしていた。

 松本人志、そしてロンブー淳の代役も務めた山崎。能力の高さは間違いないようだが、あらためて自分の冠番組で活躍する姿を見せてほしい。

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