■「一人でできるということは、ずっとやっていられるということ」

 現在、 "ドライブしようよ"スピンオフツアー「EBI & UNICORN "狙ったエモノは逃さねぇ”」開催中のユニコーン。前日のZepp Osaka Baysideでも大車輪の活躍を見せ、還暦を過ぎても元気いっぱいにドラムを叩く川西氏を前に、今村氏が「ツアーをあれだけこなして、よくバテへんなと思う」と賞賛すると「毎日、どんなライブになるのかわからないから疲れない。ただ、レコーディングは笑い疲れて、帰りの車の中では“ハァ……”ってため息ついてます(笑)」と川西氏。ユニコーンという「場」の持つ力は、健康にまで作用するのかもしれない。

川西幸一と今村翔吾

 今村氏からは作家としての仕事術も語られた。「一人でできるということは、ずっとやっていられるということ。だから、休みというものがない。今日もここに来る電車で原稿用紙4枚書いてきたし、タクシーで移動するときも書きます。忙しい芸能人の方なんかは新幹線で寝ると言うけど、僕は絶対に書きますね。新幹線代を稼ぐつもりで(笑)」と、移動中にも書き続けているという今村氏。

 ツアー中は移動の多い川西氏が「本は10冊くらい持ち歩いてずっと読んでいる」と語ると、本来は読書好きという今村氏は、執筆が忙しすぎて読書の時間が取れないと嘆いた。

「今は人生のなかで一番本を読んでいない。自分の小説はたまにチェックのために読むけど、あんまり書いたことを覚えていないので、こいつ、めっちゃええこと書くなあって、ときどき読んで泣いています(笑)」

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