■「ただ起きてるだけ」は違う!

「ロケバスといえば、ダウンタウン松本人志(58)についても似たようなエピソードがあります。“3人目のダウンタウン”の異名を誇る放送作家の高須光聖(58)が20年11月3日にキングコング梶原雄太(41)のYouTubeチャンネル『カジサック KAJISAC』に動画『【超神回】放送作家 高須さんが語るダウンタウンさんの凄さとは…』で、松本とロケバスについてエピソードを語っています。これを聴いてると、“ただ起きてるだけ”でもダメだとわかります」(前出の専門誌記者)

 それは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の収録で高須らスタッフと、松本ら芸人たちが同乗していた収録後のロケバスでの出来事。

 その日、トークの出来がイマイチだった月亭方正(54)がココリコらと楽しく世間話していたところ、松本がボソッと「お前なにも考えへんのか、この状況で?」「オレでも帰り、3つくらいは“あれ何かできたんちゃうかな”って思うで」「それがないとアカン」と、続け、車内はものすごい空気に包まれたという。

「勝俣の“ロケ先でネタを拾う”話と合わせると、つまり“つねに周囲にアンテナを張って情報収集や観察ができる人間”が長く芸能界を生き残ることができる、ということでしょうね。

 実際、勝俣は『水ダウ』で和田アキ子(71)のモノマネ芸人Mr.シャチホコ(29)が行った『オレオレ電話でアッコファミリー全員集められる説』で唯一、“(酒)飲んでるときはそんなスムーズにセリフが出ないから”という理由で正体を看破し、“ぐうの音も出ない解説”と言わしめた恐るべき観察眼を持っています。実は本当にすごいタレントなんですよ」(前同)

 ちなみに今回若林は「ネタが落ちてるかもしれないですもんね。ロケバスでこんな話あってとか」と話していたが、今年1月18日放送のドッキリ番組『フェイクニュースにご用心』(テレビ朝日系)の解説によると、

「ロケバスのドライバーは芸能界のすべてを把握している」「ロケバスの中はタレントもスタッフも気を抜きがちで、つい聞かれてはいけない話をしてしまうことがよくある」

 ということだ。

 ロケバスを制するものが、バラエティ番組も制するのかもしれないー-。

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